自動分注ソリューションの新時代到来!
企業の自動化が進む中、株式会社GRIPS、TsukArmRobotics株式会社、株式会社MTMシステムズの三社が共同開発した「自動分注ソリューションパッケージ」がいよいよ正式に販売開始されます。このソリューションは、分注作業の効率化を図るもので、様々な業種での導入が期待されています。
5年間の経験が詰まったソリューション
この自動分注ソリューションは、各社が約5年間にわたり取り組んできた実証プロジェクトの成果にも基づいています。また、千葉県の先進的デジタル技術実証プロジェクトを通じて蓄積されたデータや経験が反映されています。これにより、分注作業だけでなく、それに伴うさまざまな付随作業を統合的に制御できるようになりました。
具体的には、オープンソースソフトウェアをサポートする分注ロボットOT-2がメインとなり、マイクロタイタープレートのセットや取り出し、外部検査装置へのマウントといった補助的作業は、垂直多関節ロボットが担当します。これにより、作業効率が大幅に向上することが期待されています。
導入は柔軟に、ニーズに応じたカスタマイズ
これまでの実績とお客様からの要求を考慮し、各ロボットの制御は独立して行うことも可能であり、必要に応じてROS2を実装したエッジコンピュータでの統合制御システムを構築することもできるのが特徴です。将来的には、GRIPS社が開発中の汎用ロボットコントローラ「ROSSetter」を使用することが可能になる予定です。
このソリューションパッケージには、様々な種類のロボットが含まれていますが、特にUFactory社製のxArm6®/Lite6®を基準に、最も小型の構成にはDobot社製のDobotMagician®やMG400®などから選択できます。また、分注ロボットとロボットアームのどちらか一方の導入を先行し、その後に必要に応じてシステムを拡張することも可能です。
各社の特徴と役割
- - 株式会社GRIPSは、産業向けにロボットアームの販売や自動化・省力化を提案している企業です。教育コンテンツの開発や技術者育成にも力を入れており、ロボット関連製品の販売代理店としても活動しています。
- - TsukArm Robotics株式会社は、ロボット技術を活用して「つかむ」ことに特化した企業で、ロボットアームやロボットビジョン開発、IoTとの統合ソリューションを提供し、顧客の業務イノベーションを支援しています。
- - 株式会社MTMシステムズは、卓上サイズの小型ロボットの開発を中心とした企業で、電気通信大学の発ベンチャー企業として、新しい技術にも積極的に取り組んでいます。
このように、各社の専門性が融合した自動分注ソリューションパッケージが、業界に新しい風を吹かせることを期待しています。自動化と効率化の進展により、今後ますます多様なニーズに応えることが可能になるでしょう。