災害時の避難所混雑をリアルタイムで可視化
最近、自然災害が頻発している日本。そうした災害時に避難所の混雑状況を即座に把握できることは、避難者にとって非常に重要です。富山県滑川市は、災害時の避難所に関する混雑情報をリアルタイムで提供するサービス「VACAN」を導入することを発表しました。
2024年9月3日、滑川市と株式会社バカン(東京都千代田区)は、避難所に関する情報を効果的に提供する協定を締結しました。この取り組みを通じて、避難者は避難所の現況を手軽に確認できるようになります。
VACANの仕組みとは?
「VACAN」とは、バカンが開発したリアルタイム空き情報配信プラットフォームで、利用者はPCやスマートフォンから、近隣の避難所の空き状況を確認できます。このサービスの中には、「VACAN Maps」という機能があり、避難所の地図上で混雑状況を一覧で確認できるようになっています。この情報は、避難所の職員がインターネット管理画面から更新し、リアルタイムで正確な状況を反映します。
混雑状況は「空いています」「やや混雑」「混雑」「満」の4段階に分かれて表示されます。これにより、利用者は混雑した避難所を避けて、よりスムーズに避難行動を取ることが可能になります。
自然災害への備え
この新たな取り組みは、昨今の自然災害頻発に鑑み、避難者やその家族が混雑情報を手軽に確認できるようにすることを目的としています。多くの人が一度に避難所に集まることを避けるため、混雑状況を可視化することで、分散して安全に避難できる環境作りを進めています。
協定締結式について
今回の協定締結式は、2024年9月3日(火)15:00から滑川市役所の特別室で行われます。市長の水野達夫氏が出席し、この新サービスを盛り上げるお披露目の場となります。
富山県滑川市について
富山県滑川市は、人口3.273万(2024年1月1日時点)を有し、自然環境に恵まれた地域です。市の公式HP(https://www.city.namerikawa.toyama.jp/index.html)では、様々な情報が提供されており、避難所での安全な生活を支えるための取り組みも進めています。
株式会社バカンとは
株式会社バカンは、2016年6月に設立され、AIとIoT技術を活用したサービス提供を主な事業としています。混雑情報の可視化を通じて、飲食店やイベント、避難所など、様々な場所での待ち時間を減少させることを目指しています。経済産業省のJ-Startupに選定された実績もあり、その技術は全国的に評価されています。会社の詳細は、公式HP(https://corp.vacan.com)を参照してください。
この新たなサービスは、災害時における安全で効率的な避難を促進するものとして、多くの人々の助けになることでしょう。今後の展開に期待が寄せられています。