接客業界に革新をもたらす「HiiTap」の導入
接客業は、飲食店やホテルなど多種多様な現場で、人手不足や従業員の定着率の低さといった問題に直面しています。この課題の一因として、現行の人事評価基準の曖昧さが指摘されています。心を込めてお客様に接する従業員の努力が正当に評価されない現状は、多くの現場で見受けられ、従業員のモチベーションにも影響を及ぼしています。
このような状況を改善するために、RAYWARD社が開発したのが「HiiTap」です。この新しいシステムは、接客業に特化した評価基準を提供し、従業員の取り組みや「おもてなし」の精神をデジタル技術で可視化します。
「HiiTap」の主要機能
「HiiTap」は、次のような機能を通じて接客業界をサポートします。
1. お客様の声の可視化
「HiiTap」では、レビューと口コミを一元管理し、AIを駆使して分析。この分析により、ポジティブな声と改善点が明確化され、従業員へ正確なフィードバックが可能に。例えば、改善が必要な声として「看板が分かりづらい」などの店舗全体の指摘や、「言葉遣いに配慮が足りない」といった接客に関するフィードバックを収集し、店舗の改善に役立てます。
2. 従業員エンゲージメントの強化
「HiiTap」のProfessionalプランでは、顧客からの「ありがとう」が直接従業員に届く仕組みを導入。お客様が従業員にポイントを贈ることで、モチベーションが向上し、やりがいのある職場環境が実現します。さらに、フィードバック内容は店舗管理者の確認を経て、必要に応じて従業員に伝えることができるため、安心して評価を行うことが可能です。
3. ビジュアルレポート機能
この機能により、1ヶ月分のレビューデータを集約し、店舗の強みや課題を一目で把握できます。特に複数店舗を展開する企業においては、全店舗のパフォーマンスを比較し、戦略の立案に役立てることができます。
4. その他の便利機能
従業員同士の業務連絡を効率化する「連絡ボード」機能も搭載されています。シフト表やマニュアルを共有し、スタンプやコメントで意思表示ができるため、業務連絡が円滑になることを目指しています。
ドイツでの先行導入
実は「HiiTap」は、2023年にドイツで先行導入され、15店舗で評価されています。導入した飲食店「Brickny Europe」では、従業員の意識が変わり、顧客との距離が縮まりました。活発なコミュニケーションが生まれる中で、アンケート回答率も向上し、好循環が確立されています。
今後の展望
日本での導入を経て、RAYWARDは評価基準をもとに新たなサービス「履歴書2.0」を2025年にローンチ予定です。これは接客力を数値化し、従業員のキャリア形成を助けるもの。接客業界を「誰でもできる仕事」から「やりがいのある仕事」へと変革する瞬間が来ることを期待しています。
会社概要
- - 社名:RAYWARD 株式会社
- - 所在地:東京都中央区銀座1-13-12銀友ビル8F
- - 代表者:渡邊 仁示
- - 設立:令和1年11月11日
- - 事業内容:接客従事者向けソリューションの開発運営
- - 公式サイト:RAYWARD
- - 「HiiTap」サービスサイト:HiiTap