株式会社肥後銀行、CO₂排出量算定「炭削くん」に新機能を追加
株式会社肥後銀行は、地域と顧客のカーボンニュートラル実現を目的としたCO₂排出量算定システム「Zero-Carbon-System(炭削くん)」において、新たに金融機関向けのFE(ファイナンスド・エミッション)算定機能の追加を発表しました。この新機能は2024年1月から利用開始となります。
カーボンニュートラル支援の重要性
気候変動や地球温暖化が進行する中、企業や金融機関においては脱炭素への取り組みが急務となっています。肥後銀行は、地域金融機関としての役割を果たすべく、各種機能を向上させる努力を続けています。新たに追加されたFE算定機能により、金融機関は投資先で発生する温室効果ガス排出量を把握し、環境への配慮を強化することが可能となります。
新機能「FE 算定機能」について
FE(ファイナンスド・エミッション)は、金融機関が行う投融資に関連する温室効果ガス排出量を指し、温室効果ガス排出量の「Scope3」に分類されます。これにより「炭削くん」を導入した金融機関は、PCAF(金融向け炭素会計パートナーシップ)が定めた基準に基づいたFE算定を行うことができます。
新機能の特徴
1.
PCAF準拠のFE算定: 国際的な基準であるPCAFスタンダードに基づいた、信頼性の高い算定が可能です。
2.
地域企業との連携促進: お取引先企業のGHG排出量データを連携し、地域企業の排出量管理をサポートします。
3.
TCFDに基づく分析: 投融資先をTCFDに基づいて分類し、詳細な分析が実施できます。

画面イメージ
アセットクラス対応と将来の展望
FEは、アセットクラスごとに算定が行われるため、「炭削くん」では上場株式や社債、ビジネスローンや非上場株式などの算定に対応しています。この機能は今後のバージョンアップによりさらなるアセットクラスへの拡大が計画されています。
システムの概要
- - 名称: CO₂排出量算定システム「Zero-Carbon-System(炭削くん)」
- - 開発目的: 地球温暖化対策として脱炭素を進める中、CO₂の把握と可視化を実現し、地域のカーボンニュートラル実現を目的としたシステムです。
- - 主な機能: 企業活動全体のGHG排出量を算定し、排出量削減目標の設定や進捗管理が可能です。
利用料金について
利用開始から1年間は無料で、2年目以降は月額2,200円(税込)で利用できます。5ユーザーまで使用可能で、追加ユーザーを必要に応じて増やすこともできます。
お問い合わせ先
この新機能やシステムに関する詳しい情報は、肥後銀行経営企画部サステナビリティ推進室までお問い合わせください。担当は西村と月野木で、電話番号は096-326-8603です。
地域のカーボンニュートラルの実現に向けて、肥後銀行の新しい取り組みがどのように役立つのか、注目が集まります。