オカムラグループ、気候変動の最高評価を獲得
オカムラグループ(本社:神奈川県横浜市)は、最近発表されたCDPの気候変動に関する調査で、最高評価の「Aリスト」に選定されました。これにより、オカムラは3年連続で環境への高い取り組みが認められたことになります。この評価は、オカムラが持続可能性に向けた重要な施策をグローバルに展開していることを物語っています。
CDPの取り組みとオカムラの評価
CDPとは、国際的な非営利団体であり、企業や自治体が気候変動への対応を評価し、情報開示を進めることを目的とした組織です。2000年から続くこの活動は、全世界で25000社以上の企業が参加し、環境問題への取り組みを透明化することに貢献しています。オカムラは、2021年度からCDP「気候変動」に関する質問に回答を行い、その結果、2022年度には「A-」の評価、2023年度には最高位の「A」まで昇進しました。
さらに、2025年度からは「水セキュリティ」や「フォレスト」に関する評価にも回答し、それぞれ「A-」および「B」の評価を受けています。これらの評価によって、オカムラの持続可能性に向けた多角的なアプローチが評価された形です。
環境問題への貢献とカーボンニュートラル実現への努力
オカムラグループの環境へのコミットメントは非常に高く、具体的には「気候変動問題への貢献」と「持続可能な資源の利用と保全」を重要課題として掲げています。2050年までにカーボンニュートラルを達成することを目指し、スコープ1およびスコープ2の温室効果ガスの排出を2030年度に2020年度比50%削減、2050年度には実質ゼロを目指しています。さらに、スコープ3についても2030年度までに25%の削減を計画しています。
この目標に対して、オカムラは国際的なイニシアティブである「SBTi」による認定を受け、明確な数値目標を設けています。再生可能エネルギーに対する取り組みもあり、全事業で使用する電力を100%再生可能エネルギーにする「RE100」へも加盟。省エネルギー設備の導入も進めています。
水資源と生物多様性の保全活動
オカムラでは水資源管理にも力を入れています。全製造拠点での水使用量を徹底的に監視・管理し、さらには水リスク評価を行うことで適切な水資源の使用を促進しています。また、生物多様性の保全にも配慮し、アクション名「ACORN」を通じて環境教育や地域とのパートナーシップを深化させる活動を展開しています。
木材利用についても、合法性の確保や森林認証材の使用に力を入れ、「オカムラグループ 木材利用方針」に基づき持続可能な資源の用い方を厳格に定めています。
持続可能な社会の実現に向けて
オカムラグループは、事業活動における環境影響の調査とそれに基づく情報開示を行うため、「TNFD」にも賛同し、自然環境への影響を評価・管理する方針を示しています。LEAPアプローチを取り入れ、リスクとチャンスをしっかりと見極めて未来の持続可能な経営に活かしていく指定をしています。
「人が活きる社会の実現」をパーパスとするオカムラグループは、今後もグループ全体で環境問題に真摯に向き合い、社会に貢献できる企業であり続けることを目指しています。