中高生が小学生向け金融教育を発信する「FESコンテスト」地区大会の受賞者決定

第3回「FESコンテスト®」地区大会の受賞作品発表

一般社団法人日本金融教育支援機構が主催する第3回「FESコンテスト®」の地区大会において、全国10地域から選ばれた受賞作品が発表されました。このコンテストでは、中高生が1分間の縦型動画を制作し、その内容を小学生に向けた金融教育教材として競い合います。昨年度と比較して応募作品数は大幅に増加し、897作品がエントリーされ、その中から765作品が地区大会に参加しました。これは、地方における金融教育のイベントが関心を集めていることを示しており、教育の普及に寄与しています。

多様な作品が集まる

受賞作品は、金融に関する高度な知識を示すものや、小学生にお金の使い方を教えるための創意工夫に満ちた動画が多く存在しました。特に応募数の増加に伴い、作品のクオリティも向上してきている点が注目されます。受賞者は、自分の学習方法や動画に込めた思い、制作過程での工夫についてプレゼンテーションを行い、その内容は各地区の表彰式で発表されます。上位受賞作品は全国大会の審査へと進み、残りの作品も全国大会の一次審査を経てさらなる評価を目指します。

プレゼンの重要性

地区大会の中でも特に注目されるのが山梨県の大会です。ここでは新たに導入された審査方法として、応募作品だけでなくプレゼンテーション内容が受賞選考に反映されます。この試みは中高生に単に動画を制作させるだけでなく、論理的な伝え方や表現力といった総合的な能力も評価する機会を提供しています。学生たちは、自身の考えをしっかりと伝える力を磨くことができ、学びの深化に繋がることでしょう。

地域連携による新しいモデル

また、地域全体での金融教育の支援体制も整えられており、山梨県では「金融機関アライアンス賞」や「山梨Miraiプロジェクト賞」といった特別賞が新設されています。これにより、地域の視点を取り入れつつ、世代を超えた学びの機会が生まれています。これが、地域経済の発展や未来を担う若者たちの育成にも寄与することが期待されています。