追手門学院大学が子どもたちの新たな居場所を提供
社会の貴重な資源である大学が、少子化や待機児童といった現代の課題に向き合う姿勢が注目されています。追手門学院大学(以下、追大)は、その先進的な取り組みの一環として、学生たちが企画した「追大パーク」というイベントを開催します。このイベントは、大学を子どもたちの居場所となる新たな「サードプレイス」にすることを目指し、2024年12月7日から全国各地で行われる予定です。
イベントの詳細と背景
少子化の進行や地域コミュニティのつながりの薄れ、さらには共働き家庭やひとり親家庭の増加により、現代の子どもたちは遊びや学びの機会が減少しています。そんな中、こども家庭庁も「子どもたちの居場所づくり」に注力しています。この社会的な背景を受けて、追大では学生たちが「大学」という場所を生かし、子どもたちに安心して過ごすことができる空間を提供することを決意しました。
イベントには、学部や学年を超えた35名の学生が参加し、主体的に企画や運営に携わります。特に、学童の臨時職員としての経験を持つ学生や、少子高齢社会に関心を寄せている学生たちが中心となり、チームを組んで進めています。
追大パークが目指す居場所
「追大パーク」は、冬休みの期間中、計4回にわたり、小学1年生から4年生を対象に開催されます。子どもたちは、大学生とともに宿題をしたり、楽しいゲームを通じて交流したりと、学校や自宅以外の環境で楽しく過ごす機会を得ることができます。ランチも大学生が黙々と準備し、みんなで食堂に集まって食事を楽しむ過程で、交流が深まることでしょう。
企画の立案者である坂尻積義さん(経済学部3年)は、このプロジェクトが地域の若者たちにとってコミュニケーションの拠点となることを願って活動に挑んでいます。「子どもたちが自宅や学校以外で楽しく過ごす居場所になってほしい」と、彼のコメントには子どもたちへの思いやりが詰まっています。
追手門学院大学のキャンパスについて
追大の茨木総持寺キャンパスは、開かれた空間が特徴のキャンパスです。周囲との塀や垣根がなく、地域の防災や交流の拠点としての役割も果たしています。また、2025年には新しい校舎が開設される予定で、地域の方々にも利用していただけるフリースペースが設けられることとなっています。
このように、追大は学内外での活動を通じて、学生たちの主体的な取り組みを後押しし、地域社会との連携を深める努力を続けています。子どもたちにとって、大学が安全で楽しい居場所となり、みんなが笑顔になれる場にしたいという願いが、追大の学生たちの活動から伝わってきます。
イベントの詳細
- - 日程:2024年12月7日(土)10:00~15:00(自由参加、途中退出可能)
- - 場所:追手門学院大学 茨木総持寺キャンパス
- - 参加費:無料
- - 予約:要予約(こちらから)
この「追大パーク」で、充実した冬休みの思い出を作り、子どもたちが安心して遊べる空間を体験してみてはいかがでしょうか。