東京メトロがベトナムの都市鉄道運営支援事業を開始します

東京メトロ、ベトナムの鉄道運営支援をスタート

東京地下鉄株式会社（東京メトロ）は、2025年5月23日からベトナムのホーチミン市で運行される都市鉄道1号線のオペレーション及びメンテナンス（O&M）アドバイザリー事業に乗り出すことを発表しました。この事業は、ホーチミン市が抱える慢性的な交通渋滞の解消を目指すもので、都市鉄道が2024年12月に開業を迎えた後、安定した運営が期待されています。

ホーチミン市の都市鉄道1号線

ホーチミン市はベトナムで最大の商業都市として知られ、都市の発展に伴い通行量が急増しています。その結果、交通渋滞が深刻な課題となっており、これを緩和するために都市鉄道1号線（全長19.7km）が整備されてきました。このプロジェクトは、日本の独立行政法人国際協力機構（JICA）による円借款に基づいて実施されました。

東京メトロの役割

今回のアドバイザリー事業では、東京メトロが持つ長年の都市鉄道運営に関する知識を基に、ホーチミン市の運営会社であるHURC1に対し、専門家を派遣し支援を行います。運営の安定化を図るため、駅業務や列車運行、鉄道施設の保守管理など多岐にわたる分野での助言が求められます。これにより、ホーチミン市の鉄道サービスの品質向上と、よりよい市民生活の実現が期待されています。