日本精工と人機一体が共同開発した『アクティブキャスタPalGo™ 高荷重タイプ』
2025年に開催される国際ロボット展(iREX2025)で、日本精工株式会社(NSK)と株式会社人機一体は、新たに共同開発した「アクティブキャスタPalGo™ 高荷重タイプ」を世界初の形で発表します。この製品は、重量物の搬送と全方向移動を両立させることを目的に設計されました。
共同開発の背景
NSKは長年にわたり、ベアリングや自動車部品など、様々な工業製品を提供してきた雄大な企業です。人機一体は、特に狭い環境での重量物運搬に特化した技術に注力しています。そして両社が連携することで、より効率的で高性能な搬送ソリューションを生み出そうとしています。
新製品の特長と仕様
「PalGo 高荷重タイプ」は、NSKが開発したアクティブキャスタを基本にしています。2基のモータによる差動機構を用いることで、前後左右、さらには回転を含む全方向への移動が可能です。
車輪径: 250mm φ
垂直耐荷重: 1,100 kgf(1輪あたり)
最大駆動トルク: 130 Nm(車輪)、178 Nm(旋回)(1輪あたり)
この高荷重対応の特性により、狭小空間でも重量物を安全かつ迅速に運搬できます。人機一体が現在開発中の「人機カート ver.3.0」への搭載も決まっており、さらなる実用性を追求しています。
iREX2025での展示内容
国際ロボット展の会場では、NSKと人機一体がそれぞれのブースを設け、協力して展示を行います。NSKのブースでは、内部構造を視覚的に表現したモックアップに加えて、実際に動作するプロトタイプも展示されます。これにより、来場者は「重量物の搬送を、もっと自在に」というコンセプトを体験することができます。
人機一体ブースでは、このPalGo 高荷重タイプを搭載した新しい「人機カート ver.3.0」を初公開します。電線ドラムの運搬作業を実演し、その効率性を証明します。
トークセッションと実演
両社のプロジェクトメンバーが参画し、デザインマネジメントを担当したznug designの根津孝太氏を迎えたトークセッションも行われます。
日時: 2025年12月3日(水)13:30〜、12月6日(土)12:30〜
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場所: iREX2025 人機一体ブース、NSKブース(東7ホール)
参加申し込みは不要で、来場者は自由に参加でき、制限人数に達した場合は入場制限が行われる可能性があります。
今後の展開
人機一体は、「人機カート ver.3.0」の社会実装に向けて動作試験を進め、NSKも「アクティブキャスタPalGo™ 高荷重タイプ」の量産を計画しています。両社ともにロボット技術の新しい可能性を追求し、さらなる発展を目指します。
まとめ
iREX2025において、NSKと人機一体が共同開発した技術は、業界の注目を集めるに違いありません。この新たな技術革新は、将来的な自動化と効率化に向けた重要な一歩となることでしょう。