プロジェクトの背景と意義
ニチバン株式会社は、粘着テープ製品を製造する際に生じる剥離紙のリサイクルに新たなアプローチを展開しています。この取組は、サステナブルな社会の実現に向けた一環として、2024年度から開始されました。環境への悪影響を減少させるため、企業が積極的にリサイクルを推進することは、今や必要不可欠です。このプロジェクトは、粘着テープ業界のサステナビリティへの取り組みを具現化したものと言えるでしょう。
取り組みの具体的な流れ
今回のリサイクルプロジェクトは、主に日本製紙株式会社との協力によって推進されています。具体的な流れは以下の通りです。
1.
剥離紙の分別収集(ニチバン)
まず、ニチバンが自社製品から出る剥離紙をきちんと分別して収集します。このプロセスは、リサイクルを成功させるための第一歩です。
2.
集積・断裁・破砕・梱包(日本紙通商株式会社)
分別された剥離紙は、日本紙通商株式会社によって集積され、断裁や破砕を経て梱包されます。これにより、再利用が可能な状態に整えられます。
3.
パルプ化(日本製紙株式会社)
梱包された剥離紙は、日本製紙においてパルプ化され、紙としての原材料へと生まれ変わります。このプロセスにより、新たな紙製品の製造が可能になります。
4.
製品梱包用段ボールに再利用
最後に、リサイクルされた原紙は、様々な段ボールに生まれ変わります。この段ボールは、今後ニチバンの製品を梱包するために使用される予定です。環境への配慮が反映された新しい製品の形です。
今後の展望
このプロジェクトでは、2024年9月から2025年3月の間に、約11,100キログラムの剥離紙がリサイクルされ、段ボール原紙として再利用されました。今後は、これらのリサイクル資材を自社製品の梱包用段ボールとして活用し、環境負荷をさらに抑えていく計画です。ニチバンは、持続可能な未来に向けた取り組みとして、リサイクル活動を継続的に発展させていくことでしょう。
まとめ
ニチバンの剥離紙リサイクルプロジェクトは、単なる廃棄物の処理を超えて、資源の有効活用と環境保護を同時に実現する取り組みです。今後の成果が期待されるこのプロジェクトは、他の企業や業界においても模範となることでしょう。
お問い合わせ
このプロジェクトに関する詳細情報や、問い合わせ先は以下の通りです。
ニチバン株式会社経営企画室コーポレートコミュニケーション部
Tel: 03-6386-7190
受付時間: 9:00~12:00、13:00~17:00(土・日・祝日除く)