メディアインキュベートの新サービス「JV Impact Partners」
2023年、株式会社メディアインキュベートが新たに開発し提供を始めた「JV Impact Partners」は、企業間の共同出資事業、いわゆるジョイントベンチャー(JV)の創出に特化した専門サービスです。これは、子どもたちの未来に向けた価値を持続的に生み出すことを目指す、全く新しい取り組みです。
なぜ今、JVの創出か
近年、多くの日本企業は新たなビジネスの開発やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に苦しんでいます。メディアインキュベートは、「10年後、20年後の子どもたちに、今何ができるのか?」という問いからこのサービスをスタートしました。確かにM&A(合併・買収)は成長を促進する力強い手法ですが、莫大な投資やポストマージャーインテグレーション(PMI)のリスクが伴うことがあります。一方で、JVは異なる専門性を持つ企業間の連携によって、リスクを分散しつつ新しい価値を模索するアプローチです。
この「共に創る、新たな成長」という考え方は、短期間での利益追求を超えた、未来を見据えた経営判断であると言えるでしょう。
必要な価値創造を実現する「JV Impact Partners」
この新サービスでは、「メディア的知見を活かした3段階支援モデル」をもとに、JVの創出を支援します。具体的には、以下の三つのフェーズに分かれたプロセスを経て、企業は最適なJVパートナーを見つけ、育て、拡大することが可能です。
フェーズ1: 見つける
AI技術を活用した市場分析を行い、様々な「未来プロジェクト」(医療、金融、地域創生、スポーツ、食など)に基づくネットワークを介して、最適なパートナーを見つけ出します。
フェーズ2: 育てる
ここでは、プロトタイプ開発、顧客ヒアリング、コミュニティの構築を通じて、発見したJVを成長させていきます。
フェーズ3: 拡大
最後に、社内外のリソースを最大限に活用し、将来にわたって継続的に価値を生む事業への再創造を支援します。
包括的なビジネス支援の実現
メディアインキュベートは、AI技術を取り入れた企業分析やマッチングの精巧なプロセスを通じて、企業の連携を強化します。また、M&Aの知見を合わせることで、買い手視点の企業評価をJVの組成に役立てます。更には、各分野の専門家や起業家が集まる未来プロジェクトを通じ、異業種の協力による革新的なJV創出が期待されています。
代表取締役 浜崎正己の言葉
代表の浜崎正己氏は、サービスの立ち上げにあたって、「私が生まれて10,000日目に設立したメディアインキュベートは、『こどもの未来のために何ができるか』を常に考えてきました。JV Impact Partnersは、その答えを一つ提供します。」とコメントしています。
企業は、志を同じくする他の企業と手を組むことで、リスクを減少させながら大きな社会的影響を及ぼすことができると、浜崎氏は強調します。
実績と今後の展望
メディアインキュベートは、これまでに60社以上のメディア支援を行い、100回以上の勉強会やイベントを開催しています。また、100名以上の経営者が集まるコミュニティを通じ、ビジネスの現場にAIを融合させる取り組みを行っています。
今後は「未来志向JV」を創出することを目指し、これらの施策を通じて、こどもたちの未来に向けた価値創造を持続可能な形で進めていく予定です。これにより、JVは全体的なエコシステムの一部として、継続的に地域や社会に寄与していくことが期待されます。