災害支援の未来を探るシンポジウム
2023年10月18日、立命館大学朱雀キャンパスにて、「災害時連携NPO等ネットワーク設立10周年記念シンポジウム」が開催されます。このイベントは、地域社会の災害支援体制を強化することを目的とし、産官学民の連携に焦点を当てた内容となっています。
シンポジウムの背景
京都府と災害時連携NPO等ネットワークは、災害発生時に迅速かつ効果的な支援を実現するための取り組みとして、このシンポジウムを企画しました。これまでの10年間の活動を振り返り、未来に向けた支援体制のビジョンを共有する貴重な機会となるでしょう。
プログラムの詳細
基調講演
シンポジウムの幕開けは、京都橘大学の岡田知弘学長による基調講演「公共と地域経済の再構築~災害から見える新しい地域のかたち~」です。岡田学長は、地域経済と公共の役割について深い洞察を提供し、災害に強い地域づくりの重要性を語ります。
話題提供セッション
その後、2つの話題提供セッションが行われます。まず明城徹也氏が「災害中間支援組織の視点から見る官民連携」について、次に澤樹祥子氏が「民間視点から見る災害に強い社会の実現」について語ります。これらのセッションでは、官民の協働が持つ可能性と課題について討議され、多様な視点からのアプローチが期待されます。
パネルディスカッション
プログラムの最後には、パネルディスカッションが予定されています。このセッションでは、実際の災害支援現場からの見解を踏まえた意見交換が行われ、被災地のニーズにより寄り添った支援の形を探ります。パネリストには、特定非営利活動法人地方危機管理研究所の東直美氏、京都府災害ボランティアセンターの神戸望氏、京都大学防災研究所の牧紀男教授など、豪華な顔ぶれが揃っています。
参加方法と申込
参加は無料ですが、事前申し込みが必要です。申し込みの締切は10月16日まで。詳細は公式ウェブサイトでご確認いただけます。このシンポジウムは、災害支援の最前線で活動する方々や、関心を持つ一般の方々にとって非常に重要なイベントとなるでしょう。
主催・共催
このシンポジウムは京都府と災害時連携NPO等ネットワークが主催し、近畿労働金庫が共催しています。後援には、京都府災害ボランティアセンターや京都市災害ボランティアセンターなど、多くの支援団体が名を連ねており、地域全体での協力が期待されています。
災害支援の未来を考えるこのシンポジウムに参加し、新たな現場の声を聞くことで、私たち自身の支援のあり方についても再考する良い機会となるでしょう。