アツラエが全プロジェクトへのデザインシステム導入を開始し開発効率化へ

アツラエ、無償のデザインシステムを提供

株式会社アツラエが独自に開発したデザインシステムを発表しました。このシステムは、特にデジタルサービスにおけるUX/UIデザインを向上させ、開発効率を飛躍的に向上させることを目的としています。そして、今後9月以降、すべてのプロジェクトでこのデザインシステムを無償で導入することが決定しました。

デザインシステム導入の背景

近年、デジタルが新たなビジネスの基盤となる中、ユーザー体験（UX）がますます重要となっています。特に、コンシューマー向けサービスだけでなく、社内の業務システムでもUXの重視が求められています。しかし、UX/UIデザインに特化した専門家は不足しており、企業はその体制を整えるのに苦労しています。

そのため、デザインの質やプロジェクト内での整合性が保たれず、時間とコストの増大を招くことが多いのが現状です。これにより、サービスの質の低下や開発スピードの遅延といった問題が浮上し、ビジネスの変化に迅速に対応できないリスクも高まっています。

アツラエのアプローチ

アツラエは、このような課題を解決すべく、15年以上にわたるクリエイティブコンサルティングの経験を基に、誰もが効率的に高品質なUX/UIデザインを実現できるデザインシステムを開発しました。このシステムにより、特定のデザイナーに依存せずにデザインを進められるため、プロジェクトに参加する全てのメンバーが同じルールを共有できます。これにより、スムーズなコミュニケーションが可能となり、迅速な反応が実現されます。

デザインシステムの特徴

このデザインシステムは、UIデザインに必要な全要素を統合した包括的な仕組みです。主な特徴には、以下のようなものがあります：

- カラー、フォント、レイアウトの定義: 基本ルールが明確化され、カスタマイズが容易です。これにより、最短時間で求めるデザインが実現できます。
- 豊富なUIコンポーネント: 50種類以上のコンポーネントと200種類以上のバリアブルが用意され、様々なデザインに対応可能です。組み合わせて使うことで、一貫性のある美しいデザインが実現できます。
- プロトタイプ機能: 各コンポーネントには動きが設定されており、リアルなプロトタイプを迅速に作成できます。この機能により、ユーザーが実際に操作する感覚に近い体験をデザイン段階から確認できます。
- 各種状態の定義: マウスオーバーやクリック時など、必要な全ての状態が事前に設定されています。これにより、手戻りのリスクを低減し、高品質なUI開発が可能になります。