愛知県陶磁美術館の全館リニューアルと「デザインあいち」のオープン
愛知県陶磁美術館は2026年1月24日、全館リニューアルが完了し、南館において新施設「デザインあいち」をオープンします。この新しい施設では、「デザイン」という概念を深く掘り下げ、愛知のやきものを新たな視点で楽しむことができます。
「デザインあいち」の考えるデザインとは?
「デザイン」と聞くと、色や形、美しさを優先した形作りを思い描く人が多いかもしれません。しかし、「デザインあいち」では、もっと広い視野で捉えています。例えば、「どうすればより良いものを作ることができるか?」や「使いやすくするための工夫は何か?」など、目的を持って考え、計画する行動全てがデザインとされています。
これまでの愛知のやきものは、豊かな陶土や森林、人々の知恵を結集させながら育まれてきました。「デザインあいち」は、こうした新しい視点を通じて、愛知のやきものの成り立ちや自然、暮らしと人々との関係、そして未来に向けた展望を探求する場となります。
多彩な展示内容
1. 愛知のやきもの史一周トリップ
ロビーに設けられた高さ約3mのガラスケースが、愛知のやきものの歴史の入口を彩ります。このケースには、紀元前からのやきものが展示され、一周することでその発展の歴史を体感できます。愛知がなぜ「やきもの王国」として名を馳せるに至ったのか、地域の自然環境とともに探求する展示です。
2. 秘密の部屋での発見
展示室の中心には、愛知のやきものの秘密に迫る部屋があります。なぜ、この地域にはやきものに適した土があるのか、またその自然環境がどのように人々によってデザインされてきたかを解き明かします。実際の植物の化石や粘土のサンプルが手に取れる形で展開されます。
3. 愛知・東海地域の独特なやきもの
「このようなものもやきもので作られているの?」と驚く、愛知・東海地域のユニークなやきものに焦点を当てます。
4. 昭和レトロの部屋
昭和時代のやきものは、特に東海地域での楽しい日常生活を彩ってきました。この展示では、若い世代には新鮮さ、昭和世代には懐かしさを感じさせるやきものが紹介され、昭和の「貯金箱」をテーマにした部屋も用意されています。
5. 暮らしとやきものの関係
やきものは私たちの暮らしと密接に結びついています。展示では、一つの器種にフォーカスし、日常生活との関連を探ります。初回テーマは「茶碗」で、なぜ茶碗と呼ばれるのか、その歴史も紹介します。
6. 未来のやきものとSDGs
自然・人々・物を結びつけたやきものは、私たちの生活に不可欠な存在です。その終わりの展示では、やきものの未来について考え、最新技術も紹介します。
7. 「わくわく」を楽しむ取り組み
来場者体験を充実させるため、やきもの調査隊や占いなど、さまざまなインタラクティブなコンテンツも用意。すごろく形式の案内で愛知県陶磁美術館を楽しむことができます。
8. 自然と展示が織りなす体験
展示後は周囲の自然を散策し、展示の背景にある植物や地層を観察できます。愛知県の豊かな自然を実際に感じられる体験です。
問い合わせ
愛知県陶磁美術館学芸課 主管の鮫島、大槻、岩月に詳細が問い合わせできるよう、以下の連絡先が設けられています。
- - 住所: 〒489-0965 瀬戸市南山口町234番地
- - 電話: 0561-84-7474
- - FAX: 0561-84-4932
- - メール: [email protected]
2026年の開館を控え、愛知県陶磁美術館の新たな一歩に、ぜひご期待ください。