東京都美術館でのアート・コミュニケーション体験
東京都美術館では、2012年のリニューアルオープン以来、アート・コミュニケーション事業が行われており、多様な人々が参加できるアートの入り口を提供しています。2025年には「アート・コミュニケーション事業を体験する」という展覧会が開催され、多様なバックグラウンドを持つ観客一人一人の美術館体験を豊かにすることを目指しています。
この展覧会では、会場を通じて様々なアート・コミュニケータがサポートを行い、来場者は自分自身の創造性を体験する機会を持つことができます。この取り組みの一環として、過去12年間の「Museum Start あいうえの」のアーカイブや作品が展示され、来場者はアートを介した社会参加や学びを楽しむことができます。
アート・コミュニケーション事業の特長
アート・コミュニケーション事業は、美術館が単なる展示の場であるだけでなく、人と人、作品と人とのつながりを育む場所であることを目指しています。来場者は、アートを通じて他者や文化財との関わりを深めることができ、創造的な時間を共有します。
展覧会のテーマとして取り上げられるのは、多様性の理解や、アートを通じた社会参加です。ここで紹介される3組の作家は、それぞれ異なるアプローチでアート制作を行い、観客に様々な視点を提供します。
出品作家の紹介
1.
森友紀恵(もりゆきえ) - 日本画家で、身近な風景を題材にした作品を手がけています。彼女の作品は、観る人々に新しい感覚をもたらし、自然とのつながりを感じさせます。
2.
がかのか族(がかのかぞく) - 幸田千依さんと加茂昂さんという夫婦アーティストによるユニットで、家族の生活とアートを結び付けた活動を行っています。
3.
三輪途道(みわみちよ) - 彫刻家であり、視覚に頼らず手の感覚だけで創作する独自の作品を展開しています。
3組の作家がそれぞれのアートを介して、観客とどう結びつくのかが見どころです。
「Museum Start あいうえの」12年の足跡
本展では、上野公園内にある9つの文化施設が連携して展開してきた「Museum Start あいうえの」の12年間の成果を振り返る展示も行われます。このプロジェクトを通じて、子どもたちがアートや文化に触れ、成長していく姿をアーカイブとして紹介します。
来場者は、これまでのプログラムの記録を通じてミュージアムの学びの旅を知ることができ、同時に自分自身の体験を深めることができます。
参加型プログラムの開催
展覧会期間中は、さまざまな関連プログラムが用意されており、担当学芸員や作家との対話や鑑賞体験が楽しめます。特に、アート・コミュニケータ(とびラー)が来場者をサポートし、皆さんの体験をより豊かにする手助けをします。
さらに、手話通訳付きのアーティスト・トークやワークショップが予定されており、聴覚や視覚に制約のある方々がともにアートを楽しむ機会も設けられています。
この夏、東京都美術館で行われる「アート・コミュニケーション事業を体験する」で、感性を開放し、アートを通じたつながりの楽しさを感じてみてはいかがでしょうか。具体的な日時やプログラムの詳細は
公式サイトをご覧ください。