2026年から始まるウルル-カタ・ジュタの新たなウォーキングツアー
オーストラリアのノーザンテリトリーに新たなウォーキングツアーが登場します。タスマニアン・ウォーキング・カンパニーが主催する「ウルル-カタ・ジュタ・シグネチャーウォーク」が2026年4月からスタートします。このツアーは、世界的に有名なウルルとカタ・ジュタをつなぐ、全長54kmのトレイルを巡るものです。
このウォーキングツアーは、ノーザンテリトリーの都市アリス・スプリングスのテレグラフステーションからスタートし、太古の昔からこの土地を守ってきた先住民アナングの文化と歴史を学びながら歩くことができます。参加者は最大14名の少人数グループで、5日間にわたりアウトバックの美しい自然を体験します。
ツアーの特徴
このツアーは、カタ・ジュタの巨大なドーム状の岩からスタートし、砂漠のトレイルや赤い砂丘、マルガの森林が織りなす壮大な景観を楽しみます。旅の途中では、環境に配慮した宿泊施設に滞在し、アートのワークショップや土地の管理に関するレッスンも受講できます。食事は毎日3コースメニューが用意され、夜には美しい星空の下でディナーを堪能できるのも魅力です。
共同オーナーであり、観光リーダーとして著名なブレット・ゴッドフリー氏は、このウォーキングツアーを開発するために9年もの歳月をかけました。彼は「このトレイルは多くの人々に、数百万年にわたる地球の歴史を感じさせ、アボリジナル文化に対する理解を深めるはずです」と語ります。
また、アナングの人々もこのツアーを支援し、訪問者が彼らの土地の美しさや大切な習慣を学ぶ時間を持つことを期待しています。このツアーを通じて、アナングの伝統や土地の生態系を尊重し、環境保護に協力してもらいたいと考えています。
開催背景と期待
最近の調査によると、ノーザンテリトリーを訪れた旅行者は約160万人で、その中には多くの海外からの旅行者も含まれています。ウルル-カタ・ジュタエリアは、特に自然の美しさとアボリジナル文化を体験する重要なスポットとして知られています。この新たなツアーは、訪問者に新しい体験を提供し、アナングコミュニティへの雇用機会を創出するとも期待されています。
ノーザンテリトリー政府観光局は、この新しいツアーを通じてアナングの人々と協力し、古代文化の魅力を伝えることに力を入れています。この「ウルル-カタ・ジュタ・シグネチャーウォーク」は、国内外の旅行者を惹きつけるであろう魅力ある体験です。
参加者にとっての意味
このウォーキングツアーは、単なる観光にとどまらず、参加者にとって深い学びと体験を提供します。ウルルとカタ・ジュタという二つの地質的象徴を結ぶこの魅力的な旅を通じて、参加者は新しい視点や価値観を得ることができるでしょう。
詳細情報
「ウルル-カタ・ジュタシグネチャー・ウォーク」の詳細については、タスマニアン・ウォーキング・カンパニーの公式サイトをご覧ください。また、ノーザンテリトリー政府観光局の日本語公式ウェブサイトでも最新情報が提供されています。