モンゴルでの新たな遠隔眼科検診プロジェクト
株式会社MITAS Medicalが、モンゴルにおいて初の遠隔眼科検診プロジェクトを立ち上げ、眼科医療のアクセス向上を目指しています。モンゴルでは慢性的な眼科医不足が深刻で、特に首都ウランバートル以外の地域では、面積が広いにもかかわらず1〜3人の眼科医しか存在しないエリアが多く見受けられます。この状況が、住民が適切な眼科治療を受ける大きな障壁となっています。
眼科医療への新たなアプローチ
MITAS Medicalは、これまで眼科診療の現場での実績を積み重ねてきました。これまでは主に、症状を抱える患者への遠隔診療を行っていましたが、今度のプロジェクトでは、病気が発症しやすくなる時期の住民を対象に、予防医療の重要性を訴える啓蒙活動と眼科検診を展開します。この取り組みは、モンゴル国立医科大学の眼科教授や保健局、現地の医療従事者たちの協力を得ながら進められます。
遠隔診療の可能性
MITASが開発したスマートフォン接続型の眼科診療デバイス「MS1」は、眼科医以外でも高品質な眼画像を簡単に撮影できるという特長があります。このデバイスは80カ国で販売されており、専用アプリと組み合わせることで、知識のない人でも規定の診察を行い、医師に相談することができます。このようなシステムは「Dr. to Dr. 診療支援システム」として機能し、眼科疾患の予防や早期発見、早期治療に貢献しています。
実績と未来への展望
これまでの活動を振り返ると、MITASは眼科医療における課題を抱える新興国で数々の実績を積んできました。2019年10月からモンゴル国立医科大学と保健省の支援を受け、モンゴル西部の全診療所にMS1とアプリを導入。結果、月に100件以上の症例を診療し、緑内障による失明を未然に防ぐことに成功しました。このような結果は、遠隔医療の医療的、社会的必要性を再確認するものです。
さらに、MITASはカンボジアでも活動しており、首都プノンペンにおいても遠隔診療サービスを導入!また、2020年度の「中小企業・SDGsビジネス支援事業」にも採択されるなど国内外での認知度を高めています。
COVID-19の影響と今後
COVID-19の影響で非接触診療へのニーズが高まっており、国内でも遠隔診療の法規制が緩和されています。これに伴い、MITASは国内事業にも着手しており、医療が届かない地域への支援をさらに拡充していく計画です。
会社概要
- - 会社名:株式会社MITAS Medical
- - 代表者:北直史(医師、代表取締役)
- - 設立:2017年4月
- - 所在地:東京都港区赤坂8-4-14 青山タワープレイス8F
- - 公式サイト:MITAS Medical
新しい医療の形が、多くの人々に光をもたらすことを期待しています。