岡山大学、真庭市との連携で新たな学びの拠点を設置
国立大学法人岡山大学(所在地:岡山市北区)は、真庭市と共に「真庭サテライトキャンパス」の設置を決定しました。これは、2025年7月30日に覚書を締結することによって実現します。このサテライトキャンパスは、岡山県北部の林産業が盛んな地域において、「木材・林業・木造建築」に関する教育と研究を行う重要な拠点となります。
サテライトキャンパスの背景
岡山大学は、2020年7月に岡山県や関係企業と連携し、木材と林業をテーマとした研究の拠点を設立するための構想委員会を設立しました。2022年には包括連携協定を結び、グリーンイノベーションセンターが中心となり、地域企業と協働しながら、木材に関する人材育成や地域の活性化に向けた研究を進めてきました。特に岡山県立真庭高校久世校地が閉校となった跡地を利用する計画が具体化したことが、サテライトキャンパスの設立を後押ししています。
期待される効果
県の産業振興を支える動きにもつながるこのサテライトキャンパスは、木材に関する専門知識を深めた人材育成や、地域の雇用創出に寄与することが期待されています。岡山大学の那須保友学長は、「このキャンパスを拠点に、地域の資源を有効に活用した教育・研究活動を展開し、その成果を国内外へ発信していきたい」と意欲を見せています。 一方で、真庭市の太田市長は、この取り組みが人口減少が進む中山間地域に活力を与え、地域雇用の創出に寄与することを強調しました。
地域との連携
このサテライトキャンパスは、岡山大学が地域と共に成長していくための重要なステップであり、今後も地域中核・特色ある研究大学としての自覚を持ち、地域のニーズに応える活動を積極的に行っていく方針です。
県北地域の魅力的な資源を最大限に活用した教育研究が展開されることが期待されており、今後の成果が地域経済や社会全体にどのように寄与していくのか、多くの人々の注目を集めています。
さらに、この取り組みには岡山大学内外からの広範な支援が期待され、地域の経済循環にも大きな貢献を果たすことでしょう。地域発のイノベーションを促進し、持続可能な社会の実現を目指す岡山大学の新たな取り組みに期待が寄せられています。
真庭サテライトキャンパスについての詳細情報は
こちらから確認できます。
お問い合わせ先
岡山大学自然系研究科等総務課
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス
TEL:086-251-8004
岡山大学は今後も地域との密接な連携を図りながら、持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも貢献していきます。この新たなサテライトキャンパスが、岡山県、及びその周辺地域にどのような影響を及ぼすのか、引き続き注視していきたいと思います。