新冷媒対応試験設備
2026-06-17 08:49:24

三機工業が新冷媒に対応した高性能環境試験設備を導入

三機工業が新冷媒対応の高性能直膨システムを導入



三機工業株式会社が、名古屋市に位置する「三機テクノセンター」に新たに低高温環境風洞設備を設け、2026年6月より本格的な運用をスタートします。これは、特に自動車関連の試験設備において、低温環境を必要とする試験のニーズに応えるためのものです。

環境試験の新たなニーズ


近年、自動車産業では、変化する環境規制に従った高性能な試験設備が求められています。特に、温度や湿度の設定範囲が広く、かつ高い精度での制御が必要です。三機工業では、従来の冷媒R404Aを使った直膨システムを手掛けてきましたが、フロン排出抑制法により、その使用は制限されつつあります。

このため、同社はカーボンニュートラルを意識し、環境負荷を低減するためのグリーン冷媒の採用に目を向けました。そこで採用されたのが、低GWP(温室効果ガスの地球温暖化係数)のR448Aと、自然冷媒である二酸化炭素(CO2)を利用した冷却システムです。

設備の詳細


新たに構築された試験室のサイズは、W8,700mm × D3,000mm × H3,250mm。ここにはゲッチンゲン型の風洞が設置されています。この風洞は、オープンとクローズの両方の仕様が可能で、広い温度範囲(-40℃から+50℃)と湿度範囲(20%から90%RH)を提供します。また、車の風速も最高200km/hまで調整可能で、加減速は0.3Gおよびそれ以上にも対応します。

試験室の特長として、三機工業が特許を持つ「ドライシェル®」技術が導入されており、周囲を乾燥させることで室内の低露点環境を維持しつつ、内部の目視確認が容易な構造となっています。これにより、効果的な検証が可能です。

開発の焦点


この新設備では、以下の点に重点を置いて検証が行われます:
1. 低GWP冷媒の動的な特性を理解するための詳細測定。
2. 負荷が急変した際の温度の安定性に関する試験。
3. 冷却コイル内の温度分布の特性を明らかにする。
4. 高温多湿の環境下における制御性の検証。
5. エネルギーの効率的な使用を図る。

これらの検証を通じて、冷媒や冷却コイルの性能向上を狙います。

将来的な展望


三機工業ではこの新たな設計を活用し、環境試験設備の進化を推進することで、特に変革が進む自動車業界での需要に応えることを目指します。これにより、多くの顧客への営業展開を強化していく計画です。新冷媒を使用した高性能の直膨システムが自動車と環境試験室の未来を支えることになるでしょう。


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会社情報

会社名
三機工業株式会社
住所
東京都中央区明石町8‐1聖路加タワー
電話番号

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