兵庫・明延集落の地域支援プロジェクト、クラウドファンディング開始
兵庫県養父市に位置する明延(あけのべ)地区は、かつて繁栄を誇った鉱山の町として知られています。しかし、昭和62年の閉山以降、この集落は急激に人口が減少し、今ではわずか49人が生活しています。この小さな集落では、地域に根ざした活動を通じて再生を目指す「明るい一揆」プロジェクトが立ち上がり、2024年11月27日からクラウドファンディングを利用した支援の募集を開始しました。
明延を守る「明るい一揆」
明延区では、地域の持続可能な発展に向けて「NPO法人但馬を結んで育つ会」を中心に、多くの機関が協力しています。このプロジェクトは、地域課題に取り組むための新たな試みであり、コミュニティデザインラボや社会福祉法人などと手を組み、地域の人々が集まる場所を作り出すことを目指しています。明延の象徴的な施設である「小林たばこ屋さん」を再生させることで、地域の人々が笑顔で集まれるような交流拠点を築いていきます。
潜む危機とその解決策
近年、全国において集落が消滅する危機が広がっています。総務省の調査によると、過去5年間の間に47集落が無人化しており、今後10年以内に消滅する可能性がある集落が日本全国で454あります。このような現実を踏まえ、明延からもその課題に真っ向から立ち向かう必要があります。
小林たばこ屋の再生
「小林たばこ屋さん」とは、この地域の歴史的な建物であり、かつては多くの地域住民に愛されていました。この場所を改修し、以下の3つの機能を持った「小林たばこ総合会館」として生まれ変わらせる計画です。
1.
空想土産屋
かつての明延にあったと考えられる独自の土産物を商品化し、訪れる人に地域の魅力を伝えます。
2.
テレビ病院
地域の住民が遠方の医療機関にアクセスできない時期に、安心を提供するためにオンライン診療システムを導入します。
3.
あけのべ購買部
日常生活に必要な商品やお惣菜を販売することで、地域の人々が自然に集まる場所を作ることを目指します。
このプロジェクトは、地域の人々やボランティアたちの協力によって実現します。現時点ですでに建物のD.I.Y.作業が始まっており、地域おこしに関心を持つ人々が遠隔でも手を貸しています。
クラウドファンディングの取り組み
このプロジェクトに必要な資金は、300万円です。初めてのクラウドファンディング挑戦であり、目標を達成するためには、地域外からの支援も不可欠です。このプロジェクトを通じて、明延と同様の課題を抱える地域の希望となることを願っています。
12月15日開催の「Fun Fund Fes.」
明延の人々の声を届けるため、2023年12月15日(日)には地域おこしをテーマにした「Fun Fund Fes.」を開催します。この祭典では、地域の未来への挑戦が具体的に見える形で提供され、訪れる人々と共に明るい未来を描くことを目指します。
当日は、地域の物産を出店するマーケットも設けられ、その収益の一部がプロジェクトのファンドとなります。
明延に降りかかる「みえない敵」に立ち向かい、地域を未来へと繋ぐ「明るい一揆」の挑戦に、ぜひご支援をお願いいたします。
クラウドファンディングの詳細は下記のリンクをご覧ください。