DatadogのAI革命
2025-06-20 15:51:34

Datadogが新たなAIエージェントを発表しアプリケーション問題解決を加速

Datadog、最新のAIエージェントを発表



2025年6月10日、ニューヨークにて、オブザーバビリティとセキュリティの統合プラットフォームを手掛けるDatadog社が、開発・セキュリティ・運用チーム向けの新たなAIエージェントを発表しました。これにより、アプリケーションの障害を迅速に解決するための対話型の障害調査機能や、開発者の作業を支援する特長が備わっています。今回の発表は、Datadogの年次カンファレンス「DASH」にて行われたもので、新しいAIエージェントには「Bits AI SRE」「Bits AI Dev Agent」「Bits AI Security Analyst」の3つがあります。

新たに導入されたAIエージェント



「Bits AI SRE」は、24時間365日対応可能なオンコールエージェントで、あらゆるアラートに対して初期トリアージを行います。これにより、担当者がログインする前に初期的な調査結果を提供し、リアルタイムの情報共有や次の対応方針の提案を自動で実施。また、障害報告書の初稿も自動的に生成し、対応時間を大幅に短縮します。

次に、「Bits AI Dev Agent」は、問題を自動で検知し、それに適した修正コードを生成する役割を持ちます。エンジニアにとって、ただエラーを表示するのではなく、実際の解決に向けて行動を促すAIのパートナーとして機能し、生産性を向上させる重要なツールとなるでしょう。

そして「Bits AI Security Analyst」は、セキュリティ情報・イベント管理から自律的にシグナルをトリアージし、潜在的な脅威を詳細に調査。根拠に基づく解決策を提示し、人的介入を最小限に抑えることで、セキュリティ対応時間を短縮します。これによって、組織のセキュリティ対策を一層強化することが可能です。

直面する課題の自動化と解決策の提案



Datadogは最新のAI技術を活用し、基本的な機能(データのクエリ実行、異常の分析、インフラのスケーリングなど)を共有できる柔軟なシステム設計を採用しています。このアーキテクチャにより、新たなAIエージェントを効率良く開発・提供できる能力が向上しました。さらに、AI機能は高い拡張性を備えた基盤により、数多くのデータを取り扱いながら的確な判断を行うことが可能です。

最高製品責任者のヤンビン・リー氏は、「Datadogは正確なデータを豊富に持ち、それを基にAIを活用する独自の立場を有しています。AIの進化によって、組織の意思決定と行動を支援する段階に進化しています」と述べています。この発言は、DatadogがAIを用いてシステムの可用性、セキュリティ、パフォーマンスを可視化し、ユーザーが迅速かつ正確に対策を決定できるようサポートする姿勢を示しています。

新機能の具体例



新発表の「Proactive App Recommendations」と「APM Investigator」は、実行時間の最適化や非効率なコードの見直しなどを通じて、開発者に対策を提案する機能です。これによりユーザーに影響を及ぼす前にパフォーマンスの改善を行えるようになります。具体的には、手作業で行われていた障害の特定や解決策の提案を自動化し、エンジニアがより創造的な業務に専念できるようになります。

まとめ



Datadogの新しいAIエージェント群は、エンジニアリングやセキュリティの現場に特化した大きな進化をもたらすことが期待されており、不具合やセキュリティ問題に対する迅速かつ効率的な対応を実現していくことでしょう。これにより、開発から運用、さらにはビジネスに至るまでの多くの分野で、デジタルトランスフォーメーションを加速させる重要な役割を果たすことになるでしょう。


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会社情報

会社名
Datadog Japan合同会社
住所
東京都千代田区丸の内2丁目7−2JPタワー 19F
電話番号

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