安野光雅生誕100周年記念の絵本刊行
2026年に画業100周年を迎える絵本作家・安野光雅氏の特別な記念作品が、2025年12月15日(月)に刊行されることが発表されました。株式会社福音館書店が手掛けるこの新刊は、安野氏の代表作の一つである『地球は日時計』と、最晩年の作品『なぞなぞ』の二作品です。この刊行により、すでに品切れとなっていたこれらの作品が新たにハードカバーとして登場します。
安野光雅氏の足跡
安野光雅氏は、1926年に島根県津和野町で誕生しました。彼は戦後、美術教員として都心に移り住みながら、本の装丁や絵本制作に携わりました。1968年には、文字のない絵本である『ふしぎなえ』を発表し、絵本作家としてのキャリアをスタートさせました。その後、国際アンデルセン賞を受賞するなど、数々の作品を世に送り出し、日本を代表する絵本作家として名を馳せました。
新刊:『地球は日時計』の魅力
『地球は日時計』は、1985年に月刊かがく絵本「たくさんのふしぎ」として発表された作品で、今回は新たに仕掛け絵本として再登場します。本作では、絵本を開くことで「日時計」が立ち上がり、読者は地球の自転や公転を体感することができる仕組みになっています。安野氏の緻密なイラストと、立体的な仕掛けを通じて、子供たちが科学への興味を深めることができる内容になっています。
新刊:『なぞなぞ』の遊び心
もう一つの作品『なぞなぞ』は、安野氏が2020年に亡くなられた後の2021年に刊行された作品です。この本では、桃太郎、ドラキュラ、七福神など、誰もが知るキャラクターたちが題材となっています。子供たちはなぞなぞ形式で安野氏の空想の美術館を巡ることができ、遊びながらイマジネーションを広げることができます。
作品詳細
『地球は日時計』
- - 著者: 安野光雅
- - 刊行日: 2025年12月15日
- - 定価: 3,960円(税込)
- - サイズ: 26×20cm
- - ページ数: 28ページ
- - 内容紹介: 規則正しく時間を刻む日時計が、地球の運動を教えてくれます。美しい絵としかけを通じて、時間の概念を学ぶことができる科学絵本です。
『なぞなぞ』
- - 著者: 安野光雅
- - 刊行日: 2025年12月15日
- - 定価: 1,320円(税込)
- - サイズ: 27×20cm
- - ページ数: 32ページ
- - 内容紹介: さまざまなキャラクターたちを題材にしたなぞなぞ遊びを通じて、安野氏の幻想的な世界を体験できます。
現在開催中の「かんがえることは生きることフェア」
この発表に合わせて、関連する絵本や読み物を集めた「かんがえることは生きることフェア」が開催中です。安野光雅氏の新作やこれまでの代表作も展開されているため、ぜひ足を運んでその魅力を体感してみてください。