TOPPANが提供する新たな翻訳サービス「VoiceBiz®Remote」
TOPPAN(トッパン)は、インバウンド需要の増加を受けて、訪日外国人向けの多言語翻訳サービス「VoiceBiz®Remote」を発表しました。この新サービスは、在留外国人の支援に特化してきた遠隔多人数翻訳サービス「RemoteVoice®」の技術を活かしたもので、観光ガイドや接客など、多様なシーンでの活用が期待されています。
インバウンド需要の増加とその背景
訪日外国人客は急増しており、2024年には2019年の水準を超える3188万人に達する見込みです。この状況下で、ツアー業者やガイド、またカスタマーサービスの現場では、多言語対応が一層求められるようになっています。このようなニーズに応えるべく、TOPPANは「VoiceBiz®Remote」の開発に着手しました。
「VoiceBiz®Remote」の特徴
「VoiceBiz®Remote」は、観光ガイドや施設案内、接客業務において、外国人客とのコミュニケーションを円滑にするために設計されています。特に以下の点が強調されています。
- - ハンズフリー機能: 言語の翻訳をボタンを押さずに自動で行う機能があり、観光場面での利便性が大幅に向上します。移動中のガイドや接客時においても、軽快な翻訳が可能です。
- - 通知機能: 会話内容を離れた参加者にプッシュ通知で送信することができ、例えばツアー参加者が別の場所にいても安心して参加できるように配慮されています。
- - 定型文機能: 特に複雑な説明が必要な場合でも、事前に設定した対訳文を利用することで、スムーズなコミュニケーションが実現します。これにより、観光の際の情報提供が円滑になります。
- - 高精度翻訳: 「VoiceBiz®」シリーズでの実績を活かした高精度翻訳エンジンを採用しており、日本語への翻訳精度が特に優れています。訪日外国人との様々な会話シーンで、確かな意思疎通が可能です。
サービスの導入状況
「VoiceBiz®Remote」は、ニッカウヰスキーの余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所に早くも採用され、実践的なフィードバックを受けています。観光ガイドや接客サービスの現場で早速実用化が進んでいます。
今後の展開
TOPPANでは、「VoiceBiz®Remote」を含む多言語翻訳の「VoiceBiz®」シリーズを拡充させ、インバウンドや在留外国人向け市場での更なる成長を目指しています。2029年までに約10億円の売上を計画しており、外国人との円滑なコミュニケーションの実現に向けて、サービスの継続的な向上を図っていく方針です。
TOPPANの多言語翻訳サービス「VoiceBiz®Remote」は、観光業界における革新と顧客対応に寄与する新しいツールとして、今後の発展が期待されます。