資生堂クリエイティブ株式会社が新たな挑戦を始動する意味とは

資生堂クリエイティブ株式会社、開幕へ

資生堂は、2022年1月に新たに設立した「資生堂クリエイティブ株式会社」を発表しました。この新会社は、クリエイティブに特化した独立型の企業として活動し、特にデジタル化が進む現代社会において多様化する生活者の行動や購入パターンに適応することを目指しています。

新たなスタートの背景

資生堂クリエイティブ株式会社は、もともと資生堂本社のクリエイティブ部門である資生堂意匠部の流れを受け継いでいますが、独自の会社として新たに立ち上がりました。デジタル広告の発展により、顧客との接点が変化する中、企業としてコミュニケーションの形を柔軟に変える必要があります。これを受けて、会社の基本方針は、プロダクトデザインを出発点とした「体験デザイン」の強化です。この考え方は、単なる製品の魅力を伝えるのではなく、それを通じて得られるユーザー体験を重要視するものです。

働き方改革への取り組み

新しい環境では、クリエイターが自身の創作に専念できるような職場環境を提供します。具体的には、評価制度において年齢や勤続年数に左右されない原則を採用し、フレキシブルな働き方を奨励します。これにより多様性を重視し、クリエイティブな人材が活躍できるフィールドを整備していくとのことです。

さらに、外部のクリエイターとの協働を積極的に進める方針を打ち出し、国内外から多様な才能の採用をしっかりと行っていく予定です。これにより、より多様な視点からのアプローチを可能にし、ブランドが求める要求に応じた柔軟なクリエイティブの提供を実現します。

シンボルマークの意味

会社のシンボルマークには、風を受けて張り詰める帆のイメージが採用されています。このデザインは、さまざまな環境下でも絶えず前進していく姿を象徴しています。資生堂クリエイティブは、まさにこの「帆」に乗り、世界のクリエイティブの海を航海していくことを目指しています。

代表取締役社長のメッセージ

代表取締役社長である山本尚美氏は、「美の力、クリエイティビティの力を信じ、世界に“感動-kando-”をもたらす」という社のPURPOSEを掲げています。企業としての使命に基づき、ブランドと顧客の絆を強化し、美しい体験を創出していくことを信念にしています。新たな価値を提供するため、これまでの常識を覆すクリエイティブな挑戦を続けていく考えです。

企業情報

資生堂クリエイティブ株式会社は、東京都港区東新橋1-6-2に所在し、2022年に設立されました。資本金は1億円で、資生堂が100%出資している企業です。スタッフ数は設立時で93名となっており、今後さらなる成長を遂げることが期待されています。

このように、資生堂クリエイティブ株式会社は、進化し続ける時代に応じたクリエイティブの提供を目指し、確固たるスタンスで美の未来を切り拓いていく計画です。