地域ニュースアプリ「みみみ」がグッドデザイン賞ベスト100に選出
2024年度のグッドデザイン賞で、フェンリル株式会社と株式会社中国新聞社が手掛けたニュースアプリ「みみみ」がベスト100に選出されました。このアプリは、特にデジタル世代に向けて地域ニュースを届けることを目的としており、そのデザインと機能が高く評価されています。
「みみみ」とは?
「みみみ」は、従来の新聞になじみの薄い若者層をターゲットにしたアプリで、地方新聞社が持つ地域に根ざした報道力を活かしています。特に注目されるのは、ユーザーがスキマ時間に簡単に情報を得られる「コレだけ」機能や、ジャーナリストと直接意見を交わせる「イドバタ」機能です。このようなインタラクティブな機能により、ユーザーは興味のある内容を深堀りしやすくなっています。
評価された点
審査委員は、「みみみ」が伝統的なジャーナリズムとデジタルネイティブ世代をつなぐ架け橋であると評しています。アプリはサービスデザインと人間中心設計(HCD)を統合し、若いユーザーの進化するニーズに柔軟に応えています。また、誤情報との戦いや情報リテラシーの向上にも貢献する試みが評価されています。
特に、「イドバタ」機能は透明性と地域の共創を実現し、ユーザーが自ら情報に関与できる仕組みを提供しています。さらに、視覚的な「コレだけ」機能は直感的なデザインが施されており、新しい形のニュース体験を提供します。
フェンリルの役割
フェンリルは「みみみ」の開発において、企画からプロモーションまで幅広く関与しています。ユーザーからのフィードバックを丁寧に収集し、最も価値ある体験を提供すべくデザインを行いました。ユーザー目線に立った開発アプローチにより、一貫性のある体験が実現されています。
受賞展への出展
「みみみ」は、11月1日から11月5日まで東京ミッドタウンで行われる「GOOD DESIGN EXHIBITION 2024」にも出展されます。この展示会では、受賞作品が一堂に会し、入場料は無料で事前予約も不要です。
グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本を代表する総合的なデザイン表彰制度です。この賞は、暮らしの質を向上させるだけでなく、社会の課題解決に寄与するデザインを評価しています。「Gマーク」として知られる受賞シンボルは、国内外で優れたデザインの象徴として広く認知されています。
フェンリルの背景
フェンリル株式会社は2005年に設立され、ウェブブラウザ「Sleipnir」を開発したことからスタートしました。以来、デザインに注力し、優れたユーザビリティを追求したソフトウェアやアプリを提供しています。現在は、プロダクト開発からユーザー獲得、マーケティングまで幅広いサービスを展開しています。
「みみみ」の受賞は、デザインの力による新しいニュース体験の提案を意味しており、今後の展開にも大いに期待が寄せられています。