愛宕福祉会が挑む新しい介護のかたち
近年、高齢化社会が進む中、介護現場でも新たな取り組みが模索されています。その中で、愛宕福祉会と国際総合学園アップルスポーツカレッジ(ASC)が連携し、ICTを用いた次世代型の介護・運動指導に取り組んでいます。
ICTを使った介護体操教室
このコラボレーションは、週に一度、愛宕福祉会の各施設とASCをZOOMで接続し、体操教室を行うものです。ASCのアスレティックトレーナー科の3年生が運動指導を行い、入所者が一緒に運動することで、健康の維持を図るというコンセプトです。2023年度の初めは参加者が少なかったものの、2024年度からは20の事業所から約100名の参加者が集まるようになりました。
愛宕福祉会の目指すもの
愛宕福祉会は、高齢者や障がい者がICTを利用することで、認知機能や身体機能を訓練できる環境を提供しています。これにより、地域との交流を深めることを目指し、コミュニケーション能力の維持や脳の活性化、身体機能の向上といった多くのメリットが期待されています。ICTを活用することで、超スマート社会でも取り残されないよう、高齢者や障がい者が社会との関わりを持つことが可能になっています。
ASC学生の学びと成長
ASC側は、社会課題を解決するためにスポーツを通じて生まれる新たな人材を育成しています。高齢者への運動指導を通じて、健康寿命の延伸や医療費の削減に寄与するだけでなく、介護職の負担軽減にもつながることを目指しています。入所者様の満足度を高めることで、愛宕福祉会との関係性もさらに強化していきたいとのことです。
連携の背景
この連携は2019年から始まりました。愛宕福祉会の馬込人事部長とASCの鹿間教務部長が、大学院で「介護」と「スポーツ」の融合について議論していたのがきっかけです。コロナ禍での計画延期を経て、2023年11月17日に初回の体操教室が実施されました。参加者の活気ある姿は、今後も続けられることを期待させます。
今後の展望
現在、入所者やそのご家族からも高い評価を受けており、残りの体操教室は令和7年1月30日、2月13日、2月20日等に予定されています。この取り組みが、さらに多くの人に広がっていくことを願ってやみません。
会社概要
社会福祉法人 愛宕福祉会
- - 所在地:新潟市東区大山二丁目13番34号
- - 代表者:石崎 昂一
- - URL:愛宕福祉会
学校法人 国際総合学園 アップルスポーツカレッジ
NSGグループについて
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