アビリオンとdmp、地方都市のデジタルコンテンツ制作で手を組む

仙台のデジタル制作会社、アビリオンとdmpが提携

宮城県仙台市に本社を置く「アビリオン株式会社」と「株式会社ディー・エム・ピー」（dmp）が、地方都市におけるデジタルコンテンツ制作事業の新たなモデルケースを目指して業務提携を結びました。この提携により、両社は地域経済の発展に寄与するための新たなビジョンを共に描くことになります。

企業概要と背景

アビリオンは、2011年の東日本大震災を契機に事業の方向性を転換し、復興に向けた取り組みを進めてきました。特に、震災以降は東北地方の企業を支援し、東京都内の広告代理店に向けたEVサイトの受託開発に注力しています。これに対し、dmpはデジタルコンテンツの制作を得意とし、映像やアプリ、WEBサイトなど多岐にわたるサービスを提供。高いクリエイティブ力が評価され、2013年にはグッドデザイン賞を受賞しています。

地方の課題と未来

日本全体で少子高齢化が進行する中、地方経済は様々な挑戦に直面しています。地方から大都市への人口流出や富の集中が進んでおり、これらは地域経済のさらなる縮退に繋がる可能性があります。そこで、両社は震災の復興をテーマから地方経済の復興へとシフトさせ、IT技術や業務ノウハウを活用して、地方都市における新たな雇用の創出と発展を目指します。

期待される成果

アビリオンが得意とするクライアント開拓のノウハウと、dmpの高い制作能力が組み合わされることで、以下のような成果が期待されます。
1. 大都市から地方都市への発注増加: これにより、地方での制作活動が活性化します。
2. 高品質な制作実績の増加: 地元の人材を活用した高品質な制作が進むことで、地域における制作職の魅力が高まります。
3. 雇用機会の増加: 新たな雇用の創出により、地域に根ざした雇用環境が整備されます。

今後、アビリオンとdmpが協力し、地方都市がデジタルコンテンツ制作の拠点として発展する未来を実現していく姿が期待されます。この提携は、地域経済の活性化だけでなく、クリエイティブな職場環境を提供することにも繋がります。