伝統を未来へ繋ぐ株式会社バウビオジャパンの挑戦
近年、環境への配慮が求められる中、日本の伝統技術が新たな価値を生み出す時代が訪れています。株式会社バウビオジャパン(代表取締役:山川秀徳)が、貝灰漆喰の伝統技術を未来に繋ぐ重要な一歩を踏み出しました。福岡県柳川市を拠点とし、左官工事業を行っている同社は、将来的に失われる危険を持つ貝灰漆喰の製造事業を、長年この技術を守ってきた田島貝灰工業所から譲り受けることを発表しました。
貝灰漆喰との出会い
貝灰漆喰は、有明海産の貝殻を使用して作られる塗り壁材です。これまで株式会社バウビオジャパンは、約10年間にわたりこの貴重な素材を使用してきました。その実績をもとに、企業としての責任を持ち、貝灰漆喰の製造と供給を継続することが決まりました。この漆喰は、調湿性や消臭性に優れており、近年再注目されているサステナブルな建築素材です。
環境への配慮と新たな挑戦
株式会社バウビオジャパンは、SDGsにも貢献するため、「貝灰生しっくい」という自然素材建材を積極的に利用しています。最近の取り組みとして、「くら寿司 大阪・関西万博店」では、廃棄予定の貝殻を再利用し、人工物不使用の漆喰壁が採用されました。このプロジェクトは、資源の循環利用を推進し、海洋投棄などの環境問題を解決する一助となっています。
伝統技術の継承と未来への展望
田島貝灰工業所がもたらした貝灰漆喰の伝統は、今後も株式会社バウビオジャパンによって引き継がれます。代表の山川氏は、「私たちはその想いを受け継ぎ、より高品質な素材作りに努め、持続可能な未来を実現していきたい」と語っています。協力していただいた各関連事業者と共に、安定した供給と品質の向上を目指してまいります。
まとめ
持続可能な建築材としての貝灰漆喰は、ただの材料ではなく、環境と調和した暮らしを支える重要な要素です。株式会社バウビオジャパンの取り組みは、地域社会や環境への貢献だけでなく、次世代へと続く伝統を守る役割も果たしています。これからも彼らの挑戦に注目していきたいと思います。
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会社情報
名称:株式会社バウビオジャパン
所在地:福岡県柳川市三橋町吉開766-4
URL:
baubiojapan.co.jp