株式会社SIRCがヤンマーベンチャーズに対して新株を発行
株式会社SIRC(サーク)は、2023年10月、ヤンマーベンチャーズ株式会社への新株発行を発表しました。この第三者割当増資により、両社のさらなる企業連携と成長が期待されています。具体的には、SIRCは新たな資金を確保することで、研究開発や製造能力を強化し、技術の商業化を促進していく考えです。
ヤンマーベンチャーズとは?
ヤンマーベンチャーズは、大阪市に本拠を置くコーポレートベンチャーキャピタルです。同社は、革新的なテクノロジーを持つスタートアップ企業に投資を行い、ヤンマーグループのネットワークを利用してその成長を導くことを目指しています。設立は2021年で、ベンチャー企業への投資・育成を行い、持続可能な社会の実現にも貢献しています。共同創業者であり、代表パートナーの尾田伸之氏は、起業家の支援とビジネスの成長を重視しています。
SIRCの技術とサービス
SIRCは、リアルタイムで電力・電流・角度・周波数を計測できる多機能な超小型センサ「SIRCデバイス」を開発し、IoTセンサを駆使した製造業向けのDXソリューションを提供しています。これにより、工場や製造設備が直面している様々な課題を解決し、効率化を図ることが可能になっています。
- - IoT電力センサユニット: 15秒で取り付け可能で、正確な有効電力を計測するこの製品は、2024年度の省エネ大賞を目指しています。
- - IoT角度センサユニット: 従来のアナログメーターに後付けする形で簡単にIoT化ができ、遠隔監視が実現します。
- - SIRCクラウド: 計測したデータを自動的にグラフ化し、CO2排出量の記録やしきい値設定による通知機能が搭載されています。
これらの技術は、製造業のデジタルトランスフォーメーションを推進し、効率化と持続可能性に向けた取り組みを進めることを目的としています。
両社のさらなる連携
今回の増資によって、SIRCとヤンマーベンチャーズは脱炭素の課題解決に向けた共同のプロジェクトを強化することがあります。製造業だけでなく、様々な分野で脱炭素化が進められる中、両社の連携がどのような成果を生み出すのか注目されています。双方が持つ技術とネットワークを駆使し、未来へ向けた新たなビジョンを描いていくことでしょう。
終わりに
SIRCのCEO髙橋真理子氏は、「ヤンマーベンチャーズとの提携を通じて、私たちの技術がもたらす社会的意義を再認識し、持続可能な開発目標に貢献していくつもりです」と強調しました。新たな資金を活用することで、SIRCがどのように成長し、技術を進化させるのか、今後の動向が楽しみです。