アロマで改善される睡眠の質～香りと眠りの研究の成果～

アロマで改善される睡眠の質

眠りの質と香りの関係

近年、睡眠不足が社会問題となっており、厚生労働省の調査によると、約2割以上の人が十分に休養をとれていないとされています。このような状況下、スリープテック市場の拡大がそのニーズの大きさを物語っています。この背景を受けて、プラスメディ株式会社が実施した最新の研究が注目を集めています。

プラスメディの取り組み

プラスメディは、健康と美容の研究開発を推進する企業であり、2020年に設立されました。大学発のベンチャーや化粧品・製薬メーカーとの共同研究を行い、オープンイノベーションを通じて新たな価値を生産しています。最近では、センソリアルラボと連携し、アロマが睡眠の質に与える影響についての実験を実施しました。

実験の概要

日本人の成人男女20名を対象に、2つのグループに分けたクロスオーバー試験が行われました。1つ目のグループは通常の生活を1週間続けた後、アロマを使用。2つ目のグループはその順序が逆でした。睡眠の質は、ウェアラブルデバイスのFitbit®によって測定され、主観的な評価にはOSA睡眠調査票MA版を使用しました。また、ストレスと疲労感はVAS（ビジュアルアナログスケール）で評価しました。

研究結果

研究の結果、アロマを使用することで、Fitbit®による測定で睡眠時間が増加することが確認されました。さらに、OSA睡眠調査票の結果からも、「入眠と睡眠維持」「疲労回復」「睡眠時間」などのスコアが改善されました。これはアロマが睡眠の質を向上させる確かな証拠といえます。また、参加者はアロマの使用によってストレスや疲労の軽減も実感したとのことです。

安全性の確認

この研究では、アロマの芳香成分が寝室に漂っている状態での睡眠、また寝具への直接の付着についても安全性が確認されました。これにより、アロマの使用が健康や美容に寄与する可能性が高いことが示されました。

現代人のウェルビーイングへの期待

この共同研究の成果により、アロマを使った入眠がストレスや疲労を軽減し、現代人のウェルビーイングの向上に寄与する可能性が示されました。今後もプラスメディは香りや肌への有効性についての研究を進め、100年時代に求められるウェルビーイングを追求していくことを目指しています。アロマの力で心と体の健康の向上を期待する声が広がる中、その科学的な根拠が少しずつ明らかにされつつあるのです。