社会人基礎力の自己評価
新宿区に本社を置く株式会社アイデムが実施した調査によると、最近の求職者は以前よりも自分の社会人基礎力に対して自信を持っていることがわかりました。特に注目すべきは、ストレスコントロール力の自己評価であり、5年前に比べてかなり自信があると感じる人が大幅に増加しています。具体的には、「かなり自信がある」と回答したのは53.3%で、傾聴力(36.3%)や柔軟性(29.7%)も評価が高いことが確認されました。
調査の背景
この調査は、2025年9月に株式会社アイデムの求人サイト『イーアイデム』を通じて求人に応募した会員を対象に行われました。高まる社会人基礎力に対する自信は、5年前の新型コロナウイルスの影響による活動制限からの回復を反映しているとも言われています。
ストレスコントロール力の向上
特に、ストレスコントロール力については、2020年11月の調査結果と比較して自信を持っていると答えた人の割合が13.1ポイントも増加しました。この傾向は、求職者がより多様な社会環境で自己管理が求められる中、ストレスへの適応力が向上していることを示唆しています。傾聴力や柔軟性などの他の能力も、自己評価が全体的に高くなっているのが特徴です。
求職者の雇用形態に対する意識
また、パート・アルバイトと正社員を希望する理由についても調査されました。パート・アルバイト希望者の53.4%が「自分の都合のよい時間で働きたいから」と回答し、生活との両立を重視している様子が伺えます。正社員を希望する理由としては、52.5%が「将来にわたって安定して働きたいから」とし、安定した雇用の重要性が再認識されています。
性別による意識の違い
調査結果を性別で見ると、男性は「社会保険に加入できるから」といった要因を重視している一方で、女性は「生活との両立を図りたいから」といった理由が多くなっています。このように、求職者の雇用形態に対する意識には性別による違いがあることが確認されました。
まとめ
2025年の調査では、自己評価をもとに社会人基礎力の向上が確認されると共に、働き方に対する価値観にも変化が見られました。新型コロナウイルスによる影響が薄れつつある中、求職者の意識は再び前向きになっているのかもしれません。この結果は、今後の労働市場にも大きな影響を与えることでしょう。