全国で注目!岩国市の来院型オンライン診療
2025年8月1日、NHKの全国ニュース番組「おはよう日本」で、岩国市医療センター医師会病院が展開する「来院型オンライン診療(DtoP with N)」が特集され、多くの関心を集めました。この取り組みは、地域医療に対する新たな解決策として、遠隔地にいる医師による診療を実現するものです。
来院型オンライン診療(DtoP with N)とは?
この新しい診療方式は、2025年の4月から岩国市医療センターの小児科で開始されました。地域の小児科医が慢性的に不足しているという問題に対処するため、患者が病院に来院し、専用スペースで遠隔地の医師と会話しながら診療を受ける仕組みです。これにより、軽症の患者が高次医療機関に集中することを防ぎ、地域の医療をより効率的に提供しています。
診療時には看護師が患者のそばにいるため、対面式の診療と変わらぬ安全性が確保されており、必要な場合は即座に医療措置が行える体制が整っています。これにより、親たちは安心して診療を受けることができます。
また、地域出身の医師や都市部に住む医師が「ふるさと診療ドクター」として参加しており、オンラインで地域の医療に貢献することができるのです。これにより、医師と地域のつながりが深まり、医療の質が向上することが期待されています。
NHKによる特集の内容
「おはよう日本」では、来院型オンライン診療の実際の診療風景や、実際に利用した保護者の感想、看護師の支援の様子が紹介されました。特に、地域医療の現場に関する詳細な説明があり、視聴者がこの新しい取り組みの重要性を理解する良い機会となりました。
さらに、山口県立総合医療センターのへき地医療支援センターのセンター長である原田昌範氏からもコメントが放送され、オンライン診療が地域医療に与える影響と将来性について語られました。この特集により、地域医療に身近に感じられる医師たちの活動が広まることを期待しています。
ふるさと診療の広がり
来院型オンライン診療(DtoP with N)は、株式会社ジェイエムインテグラルが推進する「ふるさと診療」の一環です。この取り組みでは、地域医療に貢献したいとの熱意を持った医師が、地理的・時間的な制約を超えて地域医療に関与できるよう支援しています。
このような取り組みは、全国に広がる可能性を秘めており、各地で異なる医療課題に対処するための有効なモデルとされています。今後、さらに多くの地域でこの取り組みが進展していくことでしょう。
地域医療は今、急速に変化しており、オンライン診療の普及はその重要な一歩です。医療のIT化が進む中で、地域ごとの特色を生かした医療システムの確立が求められています。岩国市の試みは、他の地域への良い手本となるでしょう。
さらに詳しい情報
この取り組みや、ジェイエムインテグラルの詳細については公式ホームページを訪れてください。
本取り組みが、地域医療の持続可能な未来にどのように寄与していくのか、その成果に期待が寄せられています。