中村博彦 写真展「清里散歩『窓が映す風景』」開催
2024年8月29日から9月4日まで、東京都新宿にあるアイデムフォトギャラリー[シリウス]にて、中村博彦の写真展「清里散歩『窓が映す風景』」が開催される。この写真展では、山梨県北杜市の清里高原周辺をテーマにした作品が展示され、訪れる人々を独特の空間へと誘う。
清里はかつて「高原の原宿」と称され、1980年代には多くの若者たちが訪れた観光地であるが、近年は「廃墟」や「ゴーストタウン」といった言葉で取り上げられることも多く、話題になっている。しかし中村は、清里が今でも魅力的な避暑地であることを信じ、その美しい風景を写し出した。
実際、コロナ禍以後、少しずつ清里はその姿を取り戻してきている。中村はその変化を見逃さず、駅周辺を散策しながら、特に「窓」に焦点を当て、シャッターを切ったという。彼のレンズを通して捉えられる風景には、時間の経過を感じられる瞬間や,一瞬一瞬の美しさが映し出されている。
展覧会にはカラープリント作品が60~70点出展される予定で、観覧者は中村が心に響いた風景を通して、自らの感覚を再確認することができるだろう。彼は「復活」という言葉は適切ではないと述べ、この地域が新たに活力を取り戻しつつある様子を、外から静かに捉えた記録集であると考えている。
また、出展作品には、清里の街並みに対する愛情や、繊細な視点から切り取られた美しい景色が詰まっている。中村自身がこの地域を訪れる度に感じた変化や新たな気づきが、彼の作品に反映されている。彼の眼を通じた清里の姿が、今後どのように展開されていくのか。その新たな風景をぜひ会場で感じてほしい。
会場の詳細
- - 会場名: アイデムフォトギャラリー[シリウス]
- - 住所: 東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
- - アクセス: 東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅徒歩1分
- - 開館時間: 10:00~18:00(最終日は15:00まで)
- - 入場料: 無料
なお、展覧会の詳細については、公式ブログ(
シリウスブログ)やFacebookでも随時更新される。また、問い合わせはアイデムフォトギャラリーシリウス事務局まで。
この写真展は、初心者からアート愛好者まで楽しめる内容となっている。中村博彦の作品を通じて、清里の魅力を再発見し、自身の心の中に響く風景を追体験してみてはいかがだろうか。