長崎での親子ワーケーションが始まる
長崎県内で、観光庁の「子育て世代も参加可能な業務型ワーケーション実証事業」に採択された親子ワーケーションが、11月10日から開催されます。この取り組みは、長崎県、長崎市、佐世保市、五島市と、毎日新聞社が共に行います。目的は、企業のダイバーシティを促進し、子育て世代にも学びの場を提供することにあります。
取り組みの背景
毎日新聞社は2021年度より、長崎県内での首都圏企業のワーケーション実践を支援してきました。さらに、子どもと共に働く親向けの「親子ワーケーション」にも力を入れ、全国各地の自治体とも連携を図っています。このような実績を背景にして、長崎でのワーケーションが観光庁の事業として採択され、地域と企業、親子が一体となって新しい働き方を実践することが実現しました。
各市での親子ワーケーションプラン
ワーケーションの実施は、以下のスケジュールで行われます。
1. 五島市企画
- - 期間: 11月10日(日)~14日(木)
- - 内容: 平日は親はリモートワークを行い、子どもは現地の保育園や小学校に通います。また、五島列島の福江島を巡る親子ツアーや、地域住民との料理体験なども実施します。
2. 佐世保市企画
- - 期間: 11月24日(日)~27日(水)
- - 内容: こちらでも、親はリモートワークをし、子どもは保育園や小学校に通います。地域住民と共に佐世保ならではの「押し寿司づくり」体験や、市役所での意見交換会も行います。
3. 長崎市企画
- - 期間: 12月15日(日)~18日(水)
- - 内容: 親は引き続きリモートで仕事をし、子どもは保育園に通います。親子でグラバー園や大浦天主堂を散策したり、ホテルでのワークショップにも参加します。
参加企業と今後のイベント
参加予定の企業には、日本航空、富士通、コクヨ、JTB、キャスターなどが名を連ねており、多様な企業が参加することによって、職場における新しい働き方の可能性が示されています。2025年1月21日には、東京都内で親子ワーケーションの成果を報告するイベントも予定されています。専門家とのパネルディスカッションを通じて、親子ワーケーションが企業や社会に与える影響についても深く考察される予定です。
まとめ
この親子ワーケーションは、単なるリモートワークに留まらず、地域の魅力を発見しながら、親子で学び合う貴重な体験を提供することを目指しています。参加は無料で、多様性と包摂性を大切にした新しい働き方を模索している企業にとって、貴重な機会となるでしょう。これからの働き方を考える上で、一つのヒントを与えてくれるこの取り組みに、ぜひ注目していきたいですね。