さっぽろこどもホスピス〜北海道モデル〜の始動
NPO法人ソルウェイズが新たに始める「さっぽろこどもホスピス〜北海道モデル〜」は、重症児の医療的ケアや支援に関する課題を解決するための新しいプロジェクトです。札幌に拠点を置くこのホスピスは、2027年度に運用を開始し、後に他の地域への拡大を目指しています。
現状の課題
日本の医療・福祉制度の中では、重症心身障害の認定を受けていない子どもたちが多く、適切なサービスにアクセスできない状況が続いています。特に、小児がんの在宅ケアが整わない中、重症児の在宅医療に関する体制が不十分で、家族や子どもは孤立しがちです。こうした背景から「こどもホスピス」の必要性が高まっています。
こどもホスピスとは
「こどもホスピス」は、がんの終末期や看取りに限らず、様々な病気や状態にある子どもとその家族をサポートする理念です。身体的な痛みだけでなく、精神的、社会的、スピリチュアルなニーズにも応える全人的なケアを目指します。近年、日本でもこどもホスピスの重要性が叫ばれています。
ソルウェイズの目指すもの
ソルウェイズは、地元の医療・福祉機関、非営利団体、企業と連携し、地域に適したケアを提供するためのネットワークを構築します。また、家族全体の支援や緩和ケアなど、必要なサービスを提供し、LTC(生命を脅かす状態)にある子どもたちの生活の質を向上させます。
未来への展望
2025年には活動の第一歩として、「さっぽろこどもホスピス」の発表やニーズ調査、地域の団体とのネットワーク構築を開始します。地域住民や関連機関との協力を重視し、今後も寄付を通じてさらなる支援の輪を広げる予定です。
今後のイベント
- - 2025年6月: 「さっぽろこどもホスピス〜北海道モデル〜」の正式発表
- - 2025年11月16日: 「ワクワクつながるこどもフェスタ2025」と題したキックオフイベントを開催し、地域のつながりを促進します。
このように、「さっぽろこどもホスピス」は、重症児とその家族が地域で安心して暮らせる社会を築くための重要な一歩です。今後の進展に注目が集まります。