サンリオ・スタートアップピッチ 2025年 優勝企業発表
2025年3月14日、東京都のCIC Tokyoで行われた「サンリオ・スタートアップピッチ」が盛況のうちに幕を閉じました。このピッチコンテストでは、サンリオの理念を体現し、社会貢献につながるプロダクトやサービスを提供するスタートアップ企業が多数エントリーしました。その結果、Well-Being部門には韓国のHUSTLERS Corp.が、クリエイティブ部門には静岡県の株式会社Bufffがそれぞれ優勝を果たしました。
サンリオの企業理念「みんななかよく」に基づき、本ピッチは全国の新興企業を対象に募集しました。130社以上の応募の中から、厳選された10社がファイナリストとしてピッチ審査を受けました。当日は239名の参加者が集まり、活気ある審査が繰り広げられました。
Well-Being部門の受賞企業
HUSTLERS Corp.は、「個人の成長を支援し、潜在力を引き出す」をミッションに掲げ、モバイルアプリ「Turning」を運営しています。このアプリは、ユーザーが自分のスマホ使用を管理し、集中力を向上させるためのサポートを提供します。特に、ユーザーの使用パターンに基づいたキャラクターレポートやチャレンジ機能があり、達成感を得る仕組みになっています。韓国市場ではシェア1位を獲得し、アメリカや日本市場にも進出しており、70%以上のユーザーが学生や子供です。
HUSTLERS Corp.のCEO、Youngwoo (John) Moon氏は、このことを「私たちの技術が多くの子供たちの学習を支援し、成長を促進することにつながることを嬉しく思う」と語りました。今後の事業展開が期待されます。
クリエイティブ部門の受賞企業
次に、クリエイティブ部門の受賞企業である株式会社Bufffは、誰でも簡単にゲームを作成できるUGC(User Generated Content)プラットフォームを提供しています。「ゲームで人の心を動かす」をテーマに、プレイヤー、企業、クリエイター、さらにはインディーズ開発者といった多様な関係者が集まる「ゲームコミュニケーションワールド」を構築することを目指しています。
代表の成瀬 兼人氏は、Bufffのビジョンを「全ての人が自分のアイデアをゲームとして形にできる世界を作りたい」と述べています。これは、プレイヤーが楽しむだけでなく、企業のプロモーションやクリエイターの表現の場にもなることから、多角的な応用が期待されます。
審査基準と優勝者の選定
審査は、サンリオが設けた厳しい基準に基づいて行われました。具体的には、サンリオの企業理念に理解と共感があること、社会課題の解決に貢献するプロダクトであること、そしてグローバルな視点をもっていることなどが求められました。優勝したHUSTLERS Corp.とBufffは、今後サンリオとの協働が期待されており、さらなるイノベーションがもたらされることでしょう。
主催者のコメント
サンリオの社長、辻󠄀 朋邦氏は、「参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。優勝者は、我々が目指す『笑顔による課題解決』に寄り添う素晴らしい提案をしてくれました」とコメントしています。今後、優勝企業のアイデアとサンリオとのコラボレーションによって、社会に新たな価値が生まれることが期待されます。
開催概要
このピッチ大会は、サンリオ主催で行われ、「One World, Connecting Smiles. 一人でも多くの人を笑顔に」をテーマにしています。今後も、新たなアイデアを模索し、社会的な課題解決に寄与し続けるサンリオの活動から目が離せません。