フジテコムとラオス、漏水防止技術協力MOU締結の意義
2025年9月25日、フジテコム株式会社はラオス人民民主共和国の首都ビエンチャンにて、首都ビエンチャン水道公社(NPNL)およびラオス水道協会(LWWA)との間で、漏水率の低減を目的とした覚書(MOU)を締結しました。これは、ラオス全域の無収水率削減技術の強化を狙った重要な一歩です。
背景
ラオスは現在、経済成長を遂げつつあるものの、ASEAN諸国の中では依然として名目GDPが低く、発展途上国の段階を脱していません。水道施設に対する投資も遅れており、2022年時点で無収水率が32%に達しています。特に、人口が増加するビエンチャンでは水資源の管理が深刻な課題となり、乾季には断水が頻発する状態です。
フジテコムは2011年からラオスで漏水探知器の販売を開始し、現地の水道公社向けに無収水対策研修を行ってきました。これらの取り組みが評価されてのMOU締結に至りました。
MOUの概要
このMOUには、以下の目的と協力内容が盛り込まれています:
- - 目的:ラオス全土における無収水率削減技術の強化
- - 協力内容:フジテコムの漏水防止技術とノウハウの提供、研修・ワークショップの実施、さらにラオス水道当局との連携による全国的な漏水対策の推進
- - 期間:締結日から5年間
調印式の様子
その調印式には、フジテコムの代表取締役社長・森山慎一氏、首都ビエンチャン水道公社のサイヤ総裁代行、ラオス水道協会のスリット理事長代行が出席しました。会場では、フジテコムが持つ最新の技術の提供を約束する言葉があり、ラオス国の公共事業運輸省水道局の代表者たちも来賓として参加し、協力に対する期待感が高まりました。
森山社長のコメント
森山社長は「2011年にラオスを訪れてから14年、再度この地に戻ってきたことに感慨深い.水は社会を支える基盤であり、我々はその課題解決に貢献できることを誇りに思います。本MOUはただの技術の移転ではなく、共に学び成長する新しいパートナーシップの始まりです」と述べました。
今後の展望
フジテコムは、企業理念「私たちは、管路・漏水探知で培った技術で、世界中の人々の豊かな生活と幸福を守ること」を掲げ、ラオスを含む世界各国で水供給にまつわる社会問題の解決に挑戦していく決意です。雨季や乾季に応じた水供給システムの改善に向け、今後も積極的に活動を展開することが期待されます。
会社概要
- - 会社名:フジテコム株式会社
- - 代表取締役:森山慎一
- - 所在地:東京都千代田区神田佐久間町2-20
- - 設立:1961年3月
- - 事業内容:漏水探知機器や管路管理システムの開発・製造・販売、調査、コンサルティング
公式ウェブサイト:
フジテコム株式会社
お問い合わせ先
フジテコム株式会社営業推進グループ
電話:03-5825-2588
メール:
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