長崎歴史文化博物館の特別展「つながる琳派スピリット神坂雪佳」
長崎歴史文化博物館が2025年4月19日から6月1日まで、開館20周年を記念して特別展「つながる琳派スピリット神坂雪佳」を開催します。この展示は、創造的なデザインと美の伝統を融合させた琳派の世界を探求する機会になります。
神坂雪佳とは?
神坂雪佳は近代京都で染織、陶芸、漆芸、さらには室内装飾や造園まで幅広く活躍した図案家および画家です。彼の作品には、日本の美術工芸の潮流が色濃く反映されており、特に江戸時代の琳派(りんぱ)から大きな影響を受けました。琳派とは、本阿弥光悦や俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一といった巨匠たちに受け継がれる日本特有の美術スタイルです。
本展では、雪佳の作品を通して、琳派がいかに暮らしを彩るデザインを生み出したかを示します。特に、彼が手本とした江戸時代の琳派の美がどのように現代に受け継がれているのかを感じることができるでしょう。
特別展示「神坂雪佳と長崎」
さらに特別展示として、長崎くんちの際に使用される「綴錦織帝菊」という傘鉾垂を展示します。この傘鉾垂は明治43年に制作され、神坂雪佳がデザインを手掛けたものです。歴史的な背景を持つこの作品を実際に見ることができる機会は、訪れる人にとって貴重な体験となるでしょう。
関連イベントのご案内
本展では、オープニング記念講演会も行われます。講演会「神坂雪佳の魅力と琳派スピリット」には、細見美術館の主任学芸員である福井麻純氏が講師として参加し、琳派における雪佳の特異性を深掘りします。この講演は2025年4月19日14時から開催され、聴講は無料ですが、定員が70名のため早めの行動が推奨されます。
その他にも、「琳派なうちわづくり」と題したワークショップが2回(4月26日、5月24日)にわたって開催され、300名まで参加可能です。こちらのワークショップは事前申し込み不要で、自由に参加できます。さらに、ギャラリートークも同日程に行われ、参加費は無料ですが本展のチケットが必要です。
展示会の詳細情報
展示会は2025年4月19日から6月1日まで行われ、期間中の開館時間は9時から18時までで、最終入館は30分前です。一般の入場料は1,300円(前売りは1,000円)で、さらに高校生以下や特定の資格を持つ方は無料または割引料金で入場できます。
長崎歴史文化博物館は、長崎の歴史と文化を楽しみながら学べる場所として有名であり、貴重な歴史資料や美術作品も展示されています。この特別展が長崎を訪れる多くの人々にとって魅力的な体験となることは間違いありません。ぜひこの機会に足を運び、琳派の美の世界に浸ってみてください。
最後に、特別展「つながる琳派スピリット神坂雪佳」についてのチケット購入は、各販売窓口や長崎歴史文化博物館の公式サイトから可能です。たくさんの方々のご来場をお待ちしております。