台湾・暁劇場 旗揚げ20周年『憂國』上演決定
2026年は、台湾を拠点に活動する暁劇場が旗揚げから20年を迎える特別な年です。この節目を祝い、彼らは三島由紀夫原作の舞台『憂國』を、下北沢の「劇」小劇場で上演します。公演は2026年2月12日(木)から14日(土)までの期間に行われ、観客に深いメッセージを伝えられる作品になることでしょう。チケットはカンフェティを通して現在販売中です。
過去と現在をつなぐ舞台
暁劇場は、これまでに多くの多様な作品を日本で発表してきました。2006年の旗揚げ以来、東京芸術劇場など、著名な劇場でも上演を重ね、海外公演も行っています。特に2016年に上演された国際共同制作『焦土』は、多くの観客に印象を与えました。今回の『憂國』は、その20周年記念の第一弾として選ばれた重要な公演です。
三島由紀夫が描く深いテーマ
『憂國』の物語は、新婚の中尉が反乱軍を討伐せねばならない状況に直面し、最終的には自宅で切腹し、妻も自らの後を追うという悲劇的なものです。作品を通じて三島由紀夫の精緻な筆致による美学や、命と悦びの複雑な関係が描かれています。
演出家のジョン・ボーユエンは、視座の分解と入れ替えを試み、新たな視覚言語を舞台に持ち込みます。初演から7年を経て、再度の上演では台湾語や台湾手話を取り入れ、言語の多層性や舞台の可能性を広げる試みがなされています。
現代への問いかけ
ボーユエン氏は、『憂國』が扱う「性愛と死」という難易度の高いテーマについて語ります。「この作品を通じて、現代に生きる私たちがどのように自己の価値観を追求するのか、問いかけたい」と述べています。民主主義や人権についての対話が求められる現代において、この舞台は観客に重要なメッセージを届ける機会になることは間違いありません。
公演詳細
- - 公演日程: 2026年2月12日(木) 19:00、13日(金) 19:00、14日(土) 14:00 & 18:00
- - 会場: 下北沢「劇」小劇場(東京都世田谷区北沢2-6-6)
- - チケット料金: 一般 5,000円、世田谷区民割引 4,500円
- - チケット購入: カンフェティ
未来への架け橋
暁劇場はこれまでに40を超える作品を世に送り出しており、社会問題や文学に深くアプローチしています。20周年を迎えるにあたって、この『憂國』を通じて過去を振り返りながら、観客と共に新たな旅路を歩き始めます。ぜひ多くの方々に劇場での体験を通じて、新しい視野を広げていただきたいと願っています。