蔵衛門の電子マーカーが業界に革新をもたらす
株式会社ルクレは、自社が開発した「蔵衛門」の電子マーカーが国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されたことを発表しました。この技術は、工事写真を撮影する際に電子的にマーカーを描き込むことができるもので、配筋検査の効率を大幅に向上させます。
NETIS登録の重要性
新技術は、NETISに登録されることにより、建設業界全体において信頼性のある新技術として認められることが期待されます。特に、配筋検査の現場では、従来は手間のかかる方法で作業が行われていましたが、この新しいシステムによって、工数削減が可能になります。
効率的な工事写真管理
従来、配筋検査では、木製の黒板やゲージを使用していたため、かわりにマーカーを取り付ける作業が必須でした。しかし、「蔵衛門」の電子マーカーを使うことで、これらの手間が不要になります。具体的には、信憑性が確保された状態で、電子的にマーカーを描き込むことができ、工数を約85.73%も削減できるのです。品質の向上にも寄与し、高い視認性を実現することができます。
この技術は、3層のレイヤを使って工事写真を撮影・管理できるため、注釈やマーカーの記入も容易に行えます。SVG形式に対応することで、工事写真の新たな可能性が広がるのです。
建設業界の新たな潮流
「工事写真3.0時代」と称されるこの変革は、フイルムからデジタルへ、そして今では新しいデータフォーマットへの移行を示しています。従来の工事写真は単に記録を残すものでしたが、今では情報を活用し、現場での意思決定を助けるデータへと進化しています。「蔵衛門」の電子マーカーは、BIM/CIM技術との連携も可能にし、データを現場の写真に重ねる機能を備えています。
新技術のさらなる展開
今後もルクレは、AIを活用した測量機能を取り入れる予定です。撮影された写真を解析し、必要なポイントを電子マーカーで指定する技術は、業務の効率化に新たな道を開きます。例えば、配筋検査以外の業務でも同様の効率化が期待されるため、建設業の未来における重要なテクノロジーとなるでしょう。
キャンペーンのお知らせ
「蔵衛門」の電子マーカー技術のNETIS登録を祝し、2024年8月30日から9月9日まで「NETIS登録記念キャンペーン」を開催します。この期間中、「蔵衛門Pad」シリーズを特別価格でご提供します。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。
まとめ
株式会社ルクレは、「デザイン×アイデア×IT」という理念のもと、工事現場の業務効率化に向けた新たな道を切り開いています。今後のさらなる技術革新に期待が寄せられています。