トライアルHD、新会社Retail AIを設立
トライアルHDが「リテールAI技術を駆使し、流通業界を変革する」というビジョンを掲げ、新たに設立した会社がRetail AIです。この新会社は、これまでの流通業界を一変させるために、独自開発した小売向けの「リテールAIカメラ」を1500台も導入します。これは世界初の試みであり、小売業界におけるIT・AI技術の進化を象徴するものです。
リテールテックとトライアルの挑戦
昨今、小売現場に最先端のテクノロジーを導入して業界に変革をもたらす「リテールテック」が注目されています。トライアルHDは、2018年に日本初のスマートストア「スーパーセンタートライアルアイランドシティ店」をオープンし、同年、夜間無人運営可能な店舗「トライアル Quick 大野城店」を開設しました。これらの実績を背景に、Retail AIを設立し、さらなる技術革新を目指しています。
国内で約50名、中国に約300名のエンジニアを擁し、Retail AIはリテールAIテクノロジーの開発・導入を積極的に行っています。技術者は大手電機メーカーやAIベンチャー出身者が中心で、高度な技術提供が可能です。これにより、ハードウェアやソフトウェアの自社開発、実店舗への導入までを一貫して実現します。
メガセンタートライアル新宮店の革新
2019年4月19日には、トライアル最大のフラッグシップ店舗「メガセンタートライアル新宮店」がリニューアルオープンします。この店舗には、Retail AIが開発した「リテールAIカメラ」が1500台導入され、買い物の体験が革新されます。導入されるリテールAIカメラは、従来のカメラに比べて導入コストを劇的に下げることに成功しており、様々な情報を一元的に提供できるようになります。
具体的には、飲料コーナーでの買い物時に、お客様の行動をAIが分析し、ショッピングカートを持っているかどうかに応じて、特別なお得情報をサイネージに表示します。また、電子プライスカードやサイネージ、レジカートも導入され、最先端のスマートストアへの変貌を遂げます。
Retail AIの使命と今後の展望
Retail AIは、「リテールAI技術を活用し、流通業界を変革すること」を企業理念に掲げています。店内でのお客様の行動や棚前の状況をリアルタイムで分析し、ショッパーマーケティングを展開。これにより、消費者に新たな価値を提供していくことを目指しています。
今後もRetail AIは、リテールAI技術のプラットフォーマーとしての地位を確立し、多様なサービス提供へとシフトしていくことでしょう。この技術はトライアルHD以外の小売店舗にも展開することが期待されており、流通業界全体に新風を巻き起こすことが予想されます。
株式会社Retail AIの概要
- - 設立日: 2018年11月
- - 代表者: 代表取締役 永田洋幸
- - 本社所在地: 東京都港区浜松町
- - 事業内容: AIカメラを用いたIoTハードウェアの開発や店内データ分析など
- - 公式サイト: Retail AI
Retail AIが展開する新しい流通業界の姿を、ぜひ体感してみてください。