住信SBIネット銀行と京都府警察の新たな取り組み
近年、特殊詐欺やSNSを利用した投資・ロマンス詐欺の被害が急増しています。このような背景のもと、住信SBIネット銀行株式会社は、京都府警察と協力し、詐欺被害の拡大防止を目指す「特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺等の対策に関する協定書」を2025年12月15日に締結しました。
協定締結の背景
同銀行では、特殊詐欺やSNS型の詐欺の認知件数が増加傾向にあることから、特に不正に開設された口座が詐欺金の受け渡しに使われる事例が増えていることを受けて、対策の強化を決意しました。この協定により、京都府警察と協定行(他の9行とともに)が連携し、被害の早期発見と凍結を図る体制が整います。
住信SBIネット銀行は、フィンテックの進展に伴い、オンライン認証技術FIDOの導入やAIを活用した不正検知、ネットワーク分析など、多様なセキュリティ対策を実施しています。これにより、利便性と安全性の高い銀行業務の実現に努めています。
京都モデルの概要
京都モデルは、京都府警察と協定行がリアルタイムで情報を共有し、詐欺に利用されている口座を迅速に特定するシステムです。
1. 京都府警察が協定行の口座が特殊詐欺等に利用されている場合に、即座に口座凍結を要請します。
2. 協定行は凍結を行いつつ、捜査に必要な情報を即時に京都府警察に提供します。
3. 警察は提供を受けた情報を元に、犯行に関する迅速な捜査を行います。
このシステムによって、詐欺被害の拡大が防止されることが期待されます。
今後の取り組み
住信SBIネット銀行は、警察庁および金融庁の要請に基づき、法人口座を含む預貯金口座の不正利用防止対策を強化していきます。また、官民連携を通じて、金融犯罪の事前防止や捜査協力を進めることで、社会全体の安全・安心を高めることに貢献する意向を示しています。
この協定の締結を契機に、特殊詐欺の手口や防止策について学べる情報ページも公開されています。金融機関が連携し、詐欺被害を未然に防ぐ取り組みは、今後さらに重要性を増していくでしょう。
協定行一覧
- - 株式会社セブン銀行
- - ソニー銀行株式会社
- - 楽天銀行株式会社
- - 住信SBIネット銀行株式会社
- - auじぶん銀行株式会社
- - 株式会社イオン銀行
- - 株式会社ローソン銀行
- - 株式会社みんなの銀行
- - 株式会社UI銀行
- - 株式会社SBI新生銀行
このように多くの金融機関が連携し、詐欺防止に向けた取り組みを推進していることが、より多くの市民の日常生活の安全に寄与することが期待されます。