アカデミー賞ノミネート監督の視点で語る教育
映画監督であり、アカデミー賞候補というユニークな経歴を持つ山崎エマが、初めての著書『それでも息子を日本の小学校に通わせたい』を上梓します。この書籍は、彼女が公立小学校での経験を通じて考察した「日本の教育」についての深い洞察を提供します。
小学校教育の考察
著書の中で山崎は、「今、私たちが小学校を知ることは、未来の日本を考えることでもある」と述べています。彼女は東京の公立小学校を1年間にわたって撮影したドキュメンタリー映画『小学校〜それは小さな社会〜』を手がけ、この作品は国内で驚異的なロングランを達成し、世界の映画祭でも高い評価を受けています。なんと、彼女の短編作品『Instruments of a Beating Heart』は2025年春のアカデミー賞短編部門にもノミネートされました。
山崎エマの教育背景
イギリス人の父と日本人の母の間に生まれた山崎さんは、6歳でイギリスの小学校に通うことになります。その後、日本の公立小学校、インターナショナルスクールという多様な教育体験を得る中で、彼女の教育に対する考え方が育まれました。日本社会に対して違和感を持ちながら育った山崎さんは、アメリカに渡った際にアイデンティティクライシスに直面しますが、その経験が彼女の作品に深く影響を与えているのです。
子どもたちと教育
彼女は、この書籍を通じて「教育や子育てについての正解や結論を示すものではなく、異なる教育環境を経験した自らの記憶や経験をたどり、人がどのように育ち、社会が形成されていくのかを皆さんと一緒に考えていくための入口になれば」と話しています。彼女にとって「日本的な部分こそが自分の武器」だと気づき、この視点がどれほど重要かを訴えかけます。
日本の小学校の強み
『それでも息子を日本の小学校に通わせたい』では、世界から注目されている日本の教育システムの独特さや強みが浮き彫りにされ、山崎自身の幼少期からの様々なエピソードを通して、その魅力を伝えます。彼女が見つけた「小学校という場が、どのように人を形成し、社会とつながっているのか」を改めて見つめ直しています。
読者へのメッセージ
著者自身は、この本が教育についての賛成か反対かを判断するためのものではなく、むしろ自分自身や他者の考えを巡らせながら読んでもらいたいと願っています。山崎の作品は、現代の日本社会が直面する問題を考えるための貴重な材料を提供してくれることでしょう。
書籍『それでも息子を日本の小学校に通わせたい』は、3月18日(水)に新潮社から出版されます。教育や社会について考えを巡らせるきっかけとして、多くの方に手に取っていただきたい一冊です。