商標「スカイランタン」の無効が確定、スターリーナイトカンパニー勝訴の裏側

スカイランタン商標無効、スターリーナイトカンパニーの勝訴

株式会社スターリーナイトカンパニーは、知的財産高等裁判所において「スカイランタン」という商標が登録無効との全面勝訴判決を得たことを発表しました。これにより、今後同名称を使ったイベントや事業展開に対して、他者からの制約を受けることがなくなりました。

判決の経緯

この商標は、株式会社エクスプラウドが所有していたものであり、事の発端は令和5年にさかのぼります。当社は特許庁に「スカイランタン」の無効審判を請求し、そうした動きに対し、エクスプラウドは審決取消訴訟を提起しました。

1. 令和4年10月22日 - スカイランタンが商標登録される。
2. 令和5年9月4日 - 当社が無効審判請求を行う。
3. 令和6年11月25日 - 特許庁が商標登録の無効を審決。
4. 令和6年12月25日 - エクスプラウドが知的財産高等裁判所に訴訟。
5. 令和7年5月29日 - 判決が下される。

知的財産高等裁判所は、当社の主張が正当であると認め、スカイランタンは一般名称であり、商標登録には適さないとの結論に至りました。エクスプラウド社は上告をしなかったため、この判決は確定しています。

スカイランタンの使用

本判決により、「スカイランタン」という言葉が一般名称であることが明確に認識されました。商標登録がなされていない第41類のサービスに関しても、同社が提起する制約には法的な裏付けがありません。このことにより、今後スターナイトカンパニーが行うキャンペーンやイベントで「スカイランタン」を使用しても、他者の商標権を侵害するリスクは軽減されました。

法的行動に至った背景

この裁判の背景には、頻繁に株式会社エクスプラウドから当社及び取引先に対し、「スカイランタン」の名称使用に関する指摘や制限を求める通知があったことが挙げられます。中には謝罪や商品販売を求められるケースもありました。これに対して当社は、「スカイランタン」は商標登録には適さない一般名称であると主張し、法的手段を通じて対応してきました。

今後の展望

この判決が確定したことにより、今後の関連イベントにおいて「スカイランタン」の名称を安心して使用できるようになります。当社は、イベントの企画・運営を通じて、スカイランタンの文化を広めるための活動を進めていく予定です。これにより、より多くの人々に楽しんでいただける機会を提供し、祭りやイベントを盛り上げていくことを目指します。