NEC放送局向けラボ
2025-03-24 11:30:54

NECが放送局向けに次世代IP基盤の検証ラボを開設

NECが放送局向けに次世代のIP基盤ラボを開設



NECは、新たに「MoIPラボ」を府中市に開設し、放送局向けに次世代のセキュアなMedia over IP(MoIP)環境での検証を行うことを発表しました。このラボは、放送局が求める様々なシステムとの相互接続検証やネットワーク負荷試験などを行う専用の施設として設計されています。

MoIPラボの主な機能と目的



このラボでは、放送局が求めるIP基盤の可用性、安全性、柔軟性を確保するための検証が行えます。特に、

1. 可用性

24時間365日稼働するネットワークを前提に、高可用性を実現するための事前検証が行われます。実運用に近いテスト環境で、「ネットワーク負荷試験やロングランテスト」を行い、システムの同期精度の確認も行います。

2. 安全性

放送設備が求める「放送設備サイバー攻撃対策ガイドライン」に基づいたセキュリティ対策が施されていることも大きな特徴です。放送設備特有の高品質で大量のデータを扱う特性に対し、適切な「セキュリティ検証」を行うことで安全性を確保します。

3. 柔軟性

異なる構築ベンダーから供給される複数のサブシステムが連携し、柔軟な相互接続が可能です。この柔軟性を活かすことで、将来の放送設備の集約化やワークフローの変革にも対応できるよう設計されています。

ラボの活用方法



MoIPラボは放送局向けに実証実験の場として幅広く利用される予定です。具体的には、以下のような活用方法が考えられます:

  • - PoC(Proof of Concept)の実施:次世代放送機器の検討に対する証明実験を通じて、異なるネットワーク構成の比較や遠隔地からのシステム運用監視、クラウドシステムとの接続検証が行えます。
  • - 機材接続検証:放送局が新たに導入予定の機材を持ち込み、事前に接続検証を行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
  • - デモの実施:NECのMoIPラボに招待した放送局向けに、MoIP関連のデモを実施し、監視ソリューションやマスターシステムの機能を紹介します。

今後の展望



NECは、今後もMoIPラボを活用し、複数のネットワークスイッチや他ベンダーとの接続検証を進めていく予定です。また、放送ネットワーク人材の育成やIP化に関する懸念点の解消など、多様なニーズに応じたサービスの展開を目指しています。放送局や関連企業にとって、次世代の放送インフラ構築に向けた重要なステップとなるでしょう。

以上、NECの新しいMoIPラボの概要と今後の展望についてお伝えしました。


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会社情報

会社名
日本電気株式会社
住所
東京都港区芝5丁目7-1
電話番号

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