地域遺産支援プログラム
2024-08-29 19:11:09

地域遺産を守る新プログラム「トラスト・エール」が始動

新事業「地域遺産支援プログラム【トラスト・エール】」始動



公益財団法人日本ナショナルトラスト(JNT)が、地域の自然や文化財を保全し活用するための支援事業「地域遺産支援プログラム【トラスト・エール】」を9月1日から開始しました。このプログラムでは、地域特有の文化や景観を次世代に引き継ぐために、対象地域の公募が行われています。

プログラムの背景と目的


JNTは、過去50年にわたり文化遺産の管理や保全に取り組んできた団体です。2018年には設立50周年を迎え、さらに地域遺産の保護に向けた新たな活動を始めることを決定しました。この「トラスト・エール」は、地域の特性や課題に応じた持続可能な遺産保全の仕組みを構築し、日本各地の遺産を未来に継承することを目指しています。プログラム名は、放送作家の小山薫堂氏が名付けました。

プログラム概要と支援内容


「地域遺産支援プログラム」では、JNTが地域遺産を保全するためのサポートを行います。具体的には、専門家の派遣などのソフト支援を提供し、活動団体が提案するプロジェクトに関して、共同で取り組んでいきます。

申請条件


プログラムの申請には以下の条件を満たす必要があります:
1. JNTが定義する地域遺産を対象とした活動
2. 地域遺産を次世代に継承する活動
3. 公益性があり、広く国民が利益を受けられる活動

対象となる「地域遺産」とは、文化財や自然の美しさを含む地域の重要な資源を指します。申請が可能な団体は、営利を目的としない民間組織や自治体です。

公募スケジュール


公募は2024年9月1日から11月10日まで。期間中には、東京都と京都府で事業説明会も開催され、参加者は個別相談会にも参加できる機会があります。説明会は特に歴史的な建物の見学会や座談会も予定されています。

今後のスケジュール


  • - 2024年9月29日・30日: 東京都にて事業説明会・個別相談会
  • - 2024年10月6日・7日: 京都府にて事業説明会・個別相談会
  • - 2024年11月10日: 申込締切
  • - 2025年1月: 支援事業委員会による選考
  • - 2025年3月: 採択結果通知
  • - 2025年5月頃: 採択地域での事業スタート

JNTについて


日本ナショナルトラストは、1968年に設立された団体で、英国のナショナルトラストをモデルとしています。文化財や地域の自然を保護し、次世代に残すために、これまで300件以上の地域遺産の調査や保護活動を実施してきました。2023年には新しい公益目的事業として「地域遺産支援プログラム」が内閣府から認定され、さらなる支援活動が期待されています。

この新たなプログラムが、全国の地域遺産の保全にどのように寄与していくのか、成果が楽しみです。


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会社情報

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公益財団法人日本ナショナルトラスト
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