岡山大学が郷土の歴史を探るオンラインセミナーを開催
2025年6月25日(水)、国立大学法人岡山大学の高等先鋭研究院に属する文明動態学研究所(RIDC)は、オンラインで「古代メソアメリカ文明における環境変化と戦争」という題名のセミナーを開催します。このセミナーは、岡山大学の研究員が自らの研究成果や進捗を広く一般に共有し、リサーチコミュニティを育むことを目的としています。
古代メソアメリカ文明と環境の関係
本セミナーのメインスピーカーは、国立民族学博物館の准教授である市川彰氏です。市川氏は、古代メソアメリカ文明における干ばつの影響と、それによって引き起こされた戦争についての研究を紹介する予定です。メキシコや中央アメリカで栄えたこれらの文明では、8世紀から10世紀にかけての干ばつが記録されており、これが都市の衰退や崩壊の一因となったことが指摘されています。
ただし、市川氏の研究では、干ばつの影響は地域ごとに異因であることも示されており、一概に干ばつが戦争を引き起こすとは言えない点を強調しています。この視点は、古代文明研究にとって重要なインパクトをもたらす可能性があります。
参加方法・セミナーの詳細
セミナーは、Zoomを用いてオンラインで実施されるため、参加希望者はインターネット接続とZoomアプリが必要です。興味のある方ならどなたでも参加可能で、参加費は無料です。事前登録が必要で、2025年6月24日までにウェブフォームからお申し込みいただけます。
セミナーは12:00から13:00までの1時間で、質疑応答の時間も設けられています。参加者は、研究者の視点を知る良いチャンスとして、この機会を活かすことができます。
セミナーの詳細や申し込み方法は、
こちらのリンクを確認してみてください。ポスターも学際的な視点をもとに参加者を募っており、公式ウェブサイトにて見ることができます。
岡山大学のコミュニティ活動
岡山大学は、地域の喫緊の課題に応じた研究を行う「地域中核・特色ある研究大学」として、地域と共に歩む高等教育機関を目指しています。過去のセミナーには多様なテーマがあり、日本史研究から伝統織物に関する研究まで、多岐にわたります。
このようなイベントを通じて、岡山大学は地域の研究ネットワークを強化し、学生、研究者、地域社会が共に成長する場を提供しています。今回のようなオンラインセミナーは、物理的な壁を超えて、広く関心を持つ方々に学びの機会を提供することが期待されます。
岡山大学は、持続可能な開発目標(SDGs)を支援し、地域社会の持続可能性を考える活動に力を入れており、社会と連携した研究を進めています。これからの研究活動に是非ご注目ください。今後もこのようなセミナーを通じて、古代文明の謎を解明し、私たちの知識を深めていくことが重要です。
岡山大学からの発信をお楽しみに!