高齢者との思い出を繋ぐ『ハルと思い出めぐりごはん』電子連載4巻の配信開始

高齢者を支える美味しい思い出

2025年3月20日、株式会社メディカル・ケア・サービスから『ハルと思い出めぐりごはん高齢者と食べるしあわせレシピ』の電子連載版第4巻がリリースされます。この作品は、高齢者の「食べたい」を形にすることをテーマにした心温まるストーリーで、多くの読者に親しまれています。

『ハルと思い出めぐりごはん』とは？

このコミックエッセイは、家族の介護をサポートする情報サイト「健達ねっと」で第1巻から第3巻まで配信されており、他にもKindleや楽天Koboなどの電子書籍プラットフォームでも購入可能。特に高齢者が好む「懐かしい料理」を中心に、人々の思い出を掘り起こすような内容が魅力です。シリーズの主人公、天野晴輝（あまのはるき）は、認知症高齢者グループホームの新米調理師として奮闘しています。

第4巻の内容

第4巻では、入居者の誕生日会をテーマにしています。入居者からの「冷や汁といなり寿司」が好きとのリクエストを受け、準備万端で当日を迎えます。しかし、家族が来た際に「これが好物ではない」と指摘され、天野は動揺します。この瞬間の感情やコミュニケーションが物語の見どころとなっており、高齢者とその家族の絆を深める大切さが浮かび上がります。

作中のレシピについて

このシリーズは単なる物語にとどまらず、高齢者が少しずつでもおいしく食べられる料理を提供するための工夫やレシピも豊富に含まれています。第4巻にも、実際に家庭で簡単にアレンジできる懐かしい料理がいくつも紹介されています。食事が細くなりがちな高齢者のために「食べてほしい」という想いに寄り添う姿勢が見受けられます。

作品の魅力と作者

本作を手掛ける佐倉イサミ（さくらいさみ）は東京在住の漫画家で、他にも数々の作品を発表しています。彼女の作品はお酒や動物、そして温かい家庭の雰囲気をテーマにすることが多く、多様な読者層に支持されています。また、料理監修はグリーンフード株式会社が行い、高齢者向け食の専門的な内容も特徴の一つです。

今後の展開

『ハルと思い出めぐりごはん』は、次なる展開や新しいレシピが待ち望まれています。健康的で美味しいを追求するこの作品は、読者に深い感動や共感を与え続けることでしょう。第1巻から第3巻は「健達ねっと」で無料公開中であり、引き続きその人気は高まることが予想されます。

この作品を通じて、高齢者の食事環境が少しでも改善され、その人らしさを尊重した暮らしが実現されることを心より願っています。気になる方は、ぜひ電子版を手に取ってみてください。