Questyleが新たに発表したポータブルアンプの技術的な魅力と仕様の詳細
高音質なオーディオ技術を手掛けるQuestyleが、6月27日に発売されるポータブルアンプ3機種に関する詳細な仕様を発表しました。これらのモデルは、様々なニーズに応える設計となっており、その中でも特に注目すべきは、エントリーモデルのM12i、上位モデルのM15i、そして中級モデルのM15Cです。それぞれの特性を掘り下げていきましょう。
M12i - 自動調整機能搭載のエントリーモデル
M12iは、音楽愛好者をターゲットにしたエントリーモデルでありながら、非常に高い技術を搭載しています。AppleのMFi認証を取得しているため、安心して使用でき、8Ωから600Ωまで対応可能な自動インピーダンス検出機能を持っています。
搭載されたESS社のDACチップES9281ACが高品質な音質を提供し、サンプリング周波数はPCMの44.1kHzから768kHz、DSDでは64から512まで対応。最大出力は21mW(@32Ω)で、周波数特性も広範囲に渡ります。装置のサイズが小さく、ポータブル性にも優れています。
特徴
- - 自動電源ON機能
- - 最適なゲイン設定が可能
- - サンプリングレート表示インジケーター
M15i - デュアル出力対応の上位モデル
次に、M15iはデュアル出力に対応した上位モデルです。VGP2025夏のポータブルタイプ部門で金賞を受賞した実績もあり、その音質に自信を持っています。3.5mmと4.4mmのデュアル出力端子を搭載し、手動でゲインを調整できるスイッチが付いています。
このモデルもESS社DACチップES9281ACを搭載し、最大出力が3.5mm端子で11.97mW、4.4mm端子で22.60mWと、非常にパワフルな性能を誇ります。
特徴
- - 4基のSiPカレントモードアンプモジュール搭載
- - 操作性の高い手動ゲイン調整
M15C - Cirrus Logic DAC搭載の中級モデル
最後に紹介するM15Cは中級モデルで、Cirrus Logic社のDACチップCS43198を搭載しています。このモデルも3.5mmと4.4mmのデュアル出力端子を持ち、最大出力は3.5mm端子で10.72mW、4.4mm端子で42.79mWと高性能です。
特徴
- - 音質向上に寄与するCirrus Logic DAC
- - コンパクトな設計
- - 高解像度な音質
Questyle独自技術「SiPカレントモードアンプチップ」
これらのポータブルアンプ全機種には、Questyleが特許を取得したSiPカレントモードアンプモジュールが搭載されています。この技術により、従来のオペアンプチップとは異なる設計が実現し、電力制限の克服や超低歪み率、高い電流出力能力を持つ製品に仕上がっています。長時間の使用でも過熱リスクを最小限に抑え、安心して使えます。
ファームウェア更新による機能向上
同時に、発売に合わせて行われるQCC Dongleファームウェアのアップデートにより、aptX Losslessへの対応が開始されます。これにより、より高品質なワイヤレス音声伝送が可能になります。更新後はSBC、aptX、aptX HD、aptX Adaptive、aptX Losslessの各コーデックに対応し、AACコーデックには未対応となるため注意が必要です。
予約と発売の情報
予約は2025年6月20日から始まり、正式な発売日は6月27日となります。価格はオープンプライスで、各種取扱店で購入可能です。特にeイヤホンやヨドバシカメラ、ビックカメラなどの大手店舗にて確保することができるため、オーディオファンの方は要チェックです。これらのポータブルアンプは、音楽を愛するすべての人々に新しい体験を提供することを目指しています。