鬨一精機の新たな挑戦、組子模様のアルミ工具箱の誕生
株式会社鬨一精機が自社の社員によるプロジェクトチームの手で、初のアルミ製工具箱を開発しました。この工具箱には、繊細な組子模様が施されており、2024年10月17日から開催される諏訪圏工業メッセにて発表されます。
精密機械加工メーカーの技術を活かした商品
長野県松本市に本社を構える鬨一精機は、高度な切削加工技術を有する精密機械加工メーカーです。会社の社是「人々の幸せを削り出せ(Make happy with creative work)」に基づき、新たな価値を創造することに取り組んでいます。このたび発表されるアルミ工具箱も、その理念を体現した商品です。
商品の特徴と仕様
名称は「組子模様のアルミ工具箱(仮)」で、素材には軽量かつ耐久性のあるアルミニウム合金が使用されています。サイズは34×24×7.5cmで、表面には縁起が良いとされる4種類の組子模様が「V溝加工」で施されています。これにより、見た目の美しさだけでなく、工具箱としての機能性も兼ね備えています。
商品開発の背景
このプロジェクトは、2023年3月に発足。社員が自らのアイデアを形にする楽しさを体験し、会社の新たな可能性を探ることを目的としています。第一弾としては、「アルミとレジンを組み合わせたデザイン時計」を開発しましたが、今回はその第二弾となります。
アルミ工具箱の発案者であるプログラム室長・水上雄一さんは、第一弾の時計を通じて会社の新たな挑戦に目を向けました。「組子細工の美しい模様に惹かれており、それをアルミに再現したいという気持ちからこのプロジェクトに参加しました」と彼は話します。
縁起の良い模様とその意味
アルミ工具箱に施された組子模様には、麻の葉、七宝亀甲、菱三の字くずし、胡麻の4種類が使われています。これらの模様は、事業繁栄や円満な人間関係、子孫繁栄、健康と長寿など、それぞれのご利益があるとされています。また、長野県の伝統工芸品である松本てまりのデザインとも密接に関わっています。
未来の可能性
今後の展望として、工具箱にアルマイトで着色し、さらにスタイリッシュな外観を目指す計画があります。これにより、より多くのユーザーに手に取ってもらえる商品へと進化を遂げることでしょう。さらに、今回は第一弾のデザイン時計も、カラーバリエーションを増やして展示されます。
諏訪圏工業メッセについて
諏訪圏工業メッセは、2024年10月17日から19日まで行われる展示会です。鬨一精機のブースは、岡谷市民総合体育館の東体育館「148」に位置しており、この新たな挑戦にぜひ足を運んでじかに触れてみてほしいと思います。
会社情報
株式会社鬨一精機は、1983年に設立され、現在は42名の社員が在籍しています。精密機械加工や精密研削を行い、精度の高い金属製品の製造を手掛けており、様々な産業における重要な部品の製作を行っています。
今後も、同社の新しいアイデアと挑戦に期待が寄せられます。